「うたわれるもの」の版間の差分

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; ハクオロ
: - [[小山力也]]
:: 主人公。大怪我をして倒れていたところをエルルゥ達に助けられる。助けられる以前の記憶を失っており、なぜか外すことの出来ない仮面を着けている。年齢は27歳~28歳。カミュに「おじ様」と呼ばれた時にショックを受けたり、アルルゥから父親の面影を重ねられたときに内心複雑な心境であるような言動を見せたりと、記憶喪失であることも相まって自分自身の年齢を気にしている。時に優しく、時に厳しい父親のような性格。自らの胸の内や悩みは人に話さず自分で解決する傾向にあり、それでいてたいていの逆境は自力でどうにか出来てしまうという難儀な性をしている。記憶喪失だということを鑑みても不思議なくらい安定した人格者ではあるが、穏やかな日常においては戦時の鬼才ぶりからは想像もできないような言動を見せることもある。例を挙げるならば仕事をぽっぽり出して放浪し、べナウィに青筋をたてさせるなど日常茶飯事であり、年甲斐もなくトウカお気に入りの人形を壊してしまい修理道具を求めて城内を全力疾走したり、オボロと共につまみ食いしたお菓子(賞味期限切れの腐ったもの)に中ってしまい、厠に入る順番をめぐって本気で争うなど、枚挙にいとまが無い。酒は趣きに重きを置く質だが、精神が不安定なときは少々悪酒飲みのきらいがあり、エルルゥをやきもきさせている。「ハクオロ」とは、トゥスクルの計らいでエルルゥ達の実父(故人)から借りうけた名前である。
:: 戦闘フェイズでは毒液・刃を仕込んだ鉄扇を操り、既存の概念にとらわれない采配を振るい、先頭に立って一軍を率いる。「主人公」には未成熟なキャラクターが多いが、そう言う意味では彼は「大人」で、状況に応じた非情さを垣間見せる。
:: その正体は遥か過去から存在する神如き者、『'''うたわれるもの'''』。ハクオロはそのうたわれるものの半身が顕現した姿、「'''空蝉'''」である。かの時代で認知外の高位存在と同化してしまった末の意識が彼であり、「創成期」でのアイスマンとは彼のことである。彼の被る仮面は、幾千本もの未知の繊維で直接脳髄に縫い付けられており脱着は完全に不可能である。その繊維はそれぞれが脳の各部に作用し、身体機能や免疫力などを向上させる機能を持つ。その効果を研究するための実験体が後の亜人間たちの祖先であり、彼は「現代」に生きる全人類の父であるということになる。因みにハクオロと言う名前は前大戦でウィツァルネミテア(空蝉)が自分の名はハクオロとトゥスクルに名乗っておりその名をトゥスクルが自分の息子に付けたものであり、彼女は最初に会った時から彼の正体が大神だと気付き、彼にその名前を「返還」した。つまりハクオロという「白き皇」を意味する名前は、借り物ではなく彼の真名である。オンカミヤムカイ最深部にて精神の統合後、大神である自身がこの世に相容れぬ災いであることを認識し、自ら封印されることを選ぶ。自身の存在に悩み苦しみながらも、自分が封印される瞬間まで自身の意思を貫き通した。
; エルルゥ
: - [[柚木涼香]]
: メインヒロイン。大怪我をして倒れていたハクオロを助ける。面倒見がよく村人に慕われる心優しい少女であるが、かなりのやきもち焼き。怒らせると誰もとめられない。家事全般が得意。酒が入るとすぐ酔うが、そこから一向に潰れない。祖母であるトゥスクルには薬の調合法などを教わっており、薬師の卵。薬草や薬石を採りに行くのが好きで、しばしば森まで通っている。トゥスクルの遺言でアルルゥとともにハクオロに預けられ、建國後はトゥスクル國の薬師となり、以後ハクオロの御付と体調管理を任され彼を見守り続ける。ハクオロの周りにいる女性たちが皆見目麗しい者たちばかりなのを気に病んでいる。
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:: 本編開始前にハクオロとの間で、地震で瀕死の重傷を負ったアルルゥを救うため、自らの存在をあけわたす契約をしており、本人にその自覚はある。自身のハクオロヘの愛情が模造されたものであると知りながらそれを受け入れ、別れのそのときまでハクオロを支え続けた。
; アルルゥ
: - [[沢城みゆき]]
:: エルルゥの妹。無口で人見知りが激しいが、一度なつくと甘えたりいたずらをする。主人公を「おと~さん」と呼び慕う。動物と心を通わすことができ「森の母(ヤーナマゥナ)」ともよばれる。ユズハとカミュからは「アルちゃん」と呼ばれる。食欲旺盛な育ち盛りで、皆からは小動物の如く可愛がられ、よく餌付けされている。はちみつが大好物で、カルラに便乗して倉から盗み出すほど。無邪気な性格のわりに狡猾で勘が鋭いが、無謀な行動を取ることもあり実際何度か死に掛けている。
:: 戦闘フェイズではムックルとガチャタラを従え、ハクオロとエルルゥを守るために、矢も矛も恐れず戦場を駆け巡る。