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ちなみに「意識する私」という概念は、[[精神分析学]]においては「自己もしくは自己[[イメージ]]」として明確に区別されている。日本語においての自我という言葉は、一般的には「私」と同意に受け取られやすいが、それは日常語の範囲で使用する場合にのみ当てはまる。
 
=== エス(イド) ===
エス ({{de|Es}}) は無意識に相当する。正確に言えば、無意識的防衛を除いた[[感情]]、[[欲求]]、[[衝動]]、過去における経験が詰まっている部分である。
 
エスはとにかく[[本能]]エネルギーが詰まっていて、人間の動因となる性欲動([[リビドー]])と攻撃性([[死の欲動]])が発生していると考えられている部分である。これを[[ジークムント・フロイト]]は精神分析の[[臨床]]と生物学から導いた。性欲動は[[ヒステリー]]などで見られる根本的なエネルギーとして、攻撃性は陰性治療反応という現象を通じて想定されたものである。またエスは[[幼少期]]における[[抑圧]]された欲動が詰まっている部分、と説明される事もある。このエスからは自我を通してあらゆる欲動が表現される。それを自我が防衛したり昇華したりして操るのである。
 
エスは[[視床下部]]のはたらきと関係があるとされた。なおこの{{lang|de|Es}}という言葉は[[フリードリヒ・ニーチェ]]が使用し、{{仮リンク|ゲオルグ・グロデック|de|Georg Groddeck}}の{{lang|de|“Das Buch vom Es”}}(『エスの本』)などで使われた用語である。フロイトは1923年に発表した『自我とエス』({{仮リンク|Das Ich und das Es|de|Das Ich und das Es}})という論文で、彼のこの用語を使用するようになった。
 
=== 超自我 ===