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[[タルムード]]の時代、ユダヤ人たちは葦(の茎)のペンを用いた<ref name="Pelc">Julie Pelc, ''The Jewish Bible: A JPS Guide,The Jewish Publication Society'',2010. p.26</ref>。タルムード時代、インクとしては、オリーブオイルの灯で器をあぶってできた[[煤]]を、[[オリーブオイル]]と[[はちみつ]]と[[没食子]](gallnut)に混ぜたものを用いた<ref name="Pelc" />。
 
[[中世ヨーロッパ]]では動物の皮をなめしたもの([[羊皮紙]])に文字を書き、(当時、印刷技術がなかったので)[[修道院]]などでは修道僧が文字をひとつひとつ手書きでうつすという気の遠くなるような作業を行って[[写本]]づくりを行っていたわけだが、ペンとしては[[鵞鳥]]などの[[羽根ペン]]を用い、インクとしては砕いた没食子を水で溶いたものと[[アラビアゴム]]の混合物を[[煤]]や[[鉄塩]]で着色したものを使った。([[没食子インク]])
 
(ところで、葦や羽根を斜めに切ったもの、金属などをとがらせたものなどがペンの系列であるわけだが、一方で、木の棒の先端部を叩き潰して[[繊維]]状にしたもの、動物の[[毛]]を用いた[[筆]]([[毛筆]])になった系統もあったことになる。)