「ペチカ」の版間の差分

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暖房としての立ち上がりが遅いのが欠点だが、一度暖まるとペチカ特有の心地よさがある。部屋と部屋の間仕切りとして設置することにより、複数の部屋(2~4部屋)を同時に暖めることができる。燃料は[[石炭]]、[[薪]]のほか最近では石油ストーブを組み込んだものが主流となっている。石炭は[[北海道]]ひと冬で2~3トンほど消費する。
 
[[北ヨーロッパ|北欧]]生まれの暖房法がロシアを経由し[[1880年]]([[明治]]13年)頃に[[開拓使]]が北海道に導入、[[満州拓殖公社]]が改良したペチカが北海道に普及したと言われている。しかし満州開拓事業団型のペチカは縦煙道なのに対して現在北海道で良く見られるペチカは横煙道である。<ref>満州国立開拓研究所報告第三号ペーチカの煙道形式に関する研究</ref>また丸型ペチカは大正時代に普及した。[[炭鉱]]の閉山、[[石油ストーブ]]・暖房[[エアコン]]・[[セントラルヒーティング]]の普及すると共に、暖房器具の導入も選択肢が出来た。暖房でペチカのある暮らしも見直されている。
 
ペチカの道具としては[[十能|什能]](石炭用スコップ)、デレッキ([[火かき棒]])などがある。メンテナンスとして煙道の年一回の掃除が必要となる。煙突はペチカの特性上ほとんど煤がつかないので掃除はほぼ必要がない。