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[[銀行]]や[[病院]]の待合室に寒色系の色が使われることが多いのは、[[時間]]を短く感じさせる効果([[:wikt:鎮静|鎮静]]作用)を狙ったものであると同時に寒色系などの色が[[:wikt:誠実|誠実]]さや[[:wikt:清潔|清潔]]さを感じさせるからという理由が大きい。[[紳士服]]の売上では就職試験に出向く男性学生の[[背広]]で最も売れ行きがいいのが[[紺色]]で、[[警備員]]や[[警察官]]の制服の色も日本に限らず[[アメリカ]]や[[フランス]]など多くの国は寒色系である。
 
こうした効能はかなり文化的な影響を受けており、たとえば[[ヨーロッパ]]では[[15世紀]]に至るまで青は暖色だったし、[[ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ|ゲーテ]]の時代でも青には温かいイメージがあった<ref>{{Cite book|author={{仮リンク|ミシェル・パストゥロー|en|Michel Pastoureau}} |title=青の歴史 |publisher=|isbn=978-4480857811}}</ref>。また、[[古代]][[日本]]においては寒色([[陰]])と暖色([[陽]])の境目は現在は暖色である[[黄色]]と橙色の間に設定されていたという説がある
現在でも、[[中東]]地域では青は灼熱の砂漠の空をイメージさせる暖色であり、青い塗装の扇風機を売り込んで惨敗した電機メーカーの逸話もある<ref>{{Cite book ja-jp|和書 |author = 姜南圭 |title = 感性工学ハンドブック |year = 2013 |chapter = 異文化 |publisher = 朝倉書店 |editor = 椎塚久雄 |isbn = 9784254201543 |ref = harv }} p.151.</ref>。
また、[[古代]][[日本]]においては寒色([[陰]])と暖色([[陽]])の境目は現在は暖色である[[黄色]]と橙色の間に設定されていたという説がある。
 
[[燃焼]]時の発色が赤や橙といった暖色系の色の[[炎]]よりも青や水色といった寒色系の色を出す炎の方が高温である。暖色/寒色といった感覚とはちょうど反対なので注意する必要がある(→[[色温度]])。