「ポケモンショック」の版間の差分

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発端となったのは、1997年12月16日にテレビ東京系列で放送されたテレビアニメ『ポケットモンスター』第38話「でんのうせんしポリゴン」の後半あたりの映像である。[[ビデオリサーチ]]社調べによるこの回の[[視聴率]]は、[[テレビ東京|関東地区]]で16.5%、[[テレビ大阪|関西地区]]で10.4%だった。
 
この回は、[[主人公]]・[[サトシ (アニメポケットモンスター)|サトシ]]たちが[[コンピュータ]]内で起きている事件を解決するために[[サイバースペース|コンピュータ内部]]に入り込むという内容だった。この回ではコンピュータの世界を表現するため、[[アンチウイルスソフトウェア|ワクチンソフト]]による攻撃シーン、破損したデータを修復したシーンに[[パカパカ]]を始めとする[[エレクトロニックフラッシュ|ストロボ]]や[[フラッシング]]などの激しい点滅が多用された。後にテレビ東京が配布した報告書「アニメ『ポケットモンスター』問題に関する記録」によれば、25箇所にわたって1秒間以上連続して使用しており、特に番組後半はこれらが連続して使用された。特に顕著だったのが、[[ピカチュウ (サトシのポケモン)|ピカチュウ]]の技「10まんボルト」がワクチンソフトの[[ミサイル]]に当たった場面である。「アニメ『ポケットモンスター』問題に関する記録」では、各局の同時ネットにより、345万人の視聴者(4 - 12歳)が見ていたと推定している。
 
この回の放送直後、放送を見ていた視聴者の一部が体調不良を訴え、病院に搬送された。病院に搬送された患者の多くは児童だった。テレビ東京が最終的に把握した患者は約750人になり、そのうち135人が入院した。患者の症状は主に発作様症状、眼・視覚系症状、[[不定愁訴]]、不快気分、[[頭痛]]や[[吐き気]]などである。原因は上記の激しい光の点滅を断続的に見たことにより、[[光過敏性発作]]が引き起こされたためとされる。