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一部加筆、出典追加、参考文献+1。
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== 渋滞のデメリット ==
渋滞は人流・物流の所要時間を増加させるため、到着時間を遅延させ、時間的損失からくる生活や産業活動・経済活動に負の影響をもたらしている{{sfn|国土交通省|2003|p=6}}{{sfn|浅井建爾|2015|p=196}}。
 
また、渋滞は[[交通事故]]増加の原因となっている{{sfn|国土交通省|2003|p=11}}。例えば、[[生活道路]]に抜け道を目的とした車両が流入することでコミュニティ空間の安全性・快適性を損なう事例もみられる{{sfn|国土交通省|2003|p=11}}。
 
さらに、渋滞による車両の速度低下による無駄な燃料消費により[[二酸化炭素]]や[[窒素酸化物]]などの[[物質]]が排気ガスとなって多く排出され、騒音などの環境悪化につながる原因となる{{sfn|国土交通省|2003|p=12}}{{sfn|浅井建爾|2015|p=196}}。そして、渋滞によるストレスから些細なことでトラブルに発展し、犯罪を引き起こしている原因となることも珍しくなくなっている{{sfn|浅井建爾|2015|p=196}}。
 
このほか渋滞の発生は都市などの美観の問題として取り上げられることも多い<ref name="creative" />。
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== 渋滞の原因 ==
{{出典の明記|date=2018-02|section=1}}
渋滞の要因を大きく分けると、工事渋滞、事故渋滞、自然渋滞の三つだといわれている{{sfn|浅井建爾|2015|p=196}}。一般道路と高速道路で渋滞発生の原因は異なり、上り坂が渋滞の原因になるのは主に高速道路であって、一般道路での渋滞の最大の原因は信号交差点である。
 
=== 一般道路で発生する渋滞 ===
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====信号同士の協調が不適切または協調が無い====
: ある交差点の信号が青信号に変わっても、先の交差点の信号が赤信号だと先の信号で車が詰まり、手前の交差点(信号)に入れない。これを解消する方法には、まず基準信号を設け、ある基準信号が青に変わると、数か所先まで一斉に青信号や赤信号に変わる方式と、ドミノ式に青信号や赤信号に変化していく方式がある。すると、交通容量が多くなり、また、平均速度向上につながる。
 
====(有効)車線数の減少====
: 路上に駐車車両があるとその部分の有効車線数が減るため、交通容量は低下する。特に交差点付近の[[駐車]]車両は交通容量を著しく低下させ、特に都市部において顕著である。路線バスがバス停に一時停車するだけでも渋滞を引き起こすこともある{{sfn|浅井建爾|2015|p=198}}。沿道の大規模[[商業施設]]([[ロードサイド店舗]])の[[駐車場]]に入ろうとする道路上の車列も、同じく渋滞の原因となる{{sfn|浅井建爾|2015|p=198}}。このため側道の不足も流入台数の増加をもたらす。
: 道路[[工事]]による車線規制も交通容量を低下させる{{sfn|浅井建爾|2015|p=196}}。道路工事を夜間に行うことが多いのは、夜間は交通量が少ないため、車線規制による渋滞の発生を軽減できるからである。
 
====[[踏切]]====
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====[[橋]]([[河川]])====
: 本来、[[橋]]そのものが交通容量を低下させるわけではないが、都市の道路ネットワークの構造として橋の数が少ないため、交通需要が集中し、渋滞が起こる。これを改善するためには橋を増やすか、大都市において適当な幅のある川は稀に[[暗渠]]化される(ただし暗渠化の多くはこの目的で行うものではない)。
 
====事故====
: 狭義には[[交通事故]]により、車線が塞がれて起きる渋滞である。広義には[[火事]]や[[天災]]によるものも含める。事故車両が車線を塞いでしまうことにより、後続の車両が進路を変更しようとするため、その右側車線を走行する車両とせめぎ合って交通の流れが悪くなり、放置すれば大渋滞を引き起こすことにつながることもある{{sfn|浅井建爾|2015|p=198}}
 
====見物渋滞(わき見渋滞)====
: 交通工学の本来の用語ではない。ドライバーが景色や看板や火事や対向車線の事故<sub>等</sub>に目を奪われて減速や[[停車]]をすることによって渋滞が起こる。またわき見運転は事故の危険も伴い、こうしたドライバーが事故を起こせば渋滞をさらに悪化させることになる。
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== 参考文献 ==
;書籍
*{{Cite book|和書|ref=harv|author=越正毅|title=交通工学通論|date=1989-09-30|year=1989|publisher=技術書院}}
*{{Cite book |和書 |author=浅井建爾 |edition= 初版|date=2001-11-10 |title=道と路がわかる辞典 |publisher=[[日本実業出版社]] |isbn=4-534-03315-X |ref=harv}}
* {{Cite book |和書 |author=浅井建爾 |edition= 初版|date=2015-10-10 |title=日本の道路がわかる辞典 |publisher=日本実業出版社 |isbn=978-4-534-05318-3 |ref=harv}}
*{{Cite book|和書|ref=harv|author=越正毅|title=交通工学通論|date=1989-09-30|year=1989|publisher=技術書院}}
*{{Cite book |和書 |author=ロム・インターナショナル(編) |date=2005-02-01 |title=道路地図 びっくり!博学知識 |publisher=[[河出書房新社]] |series=KAWADE夢文庫|isbn=4-309-49566-4|ref=harv}}
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