「ドメスティックバイオレンス」の版間の差分

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== 被害者支援 ==
 
=== 急性期の支援 ===
急性期に大切なことは、被害者の安全と安心が保証される空間の確保である<ref name=":1">米田 弘枝 (2010).DVによる被害と支援 日本心理臨床学会(監修)日本心理臨床学会支援活動プロジェクト委員会(編)危機への心理支援学――91のキーワードでわかる緊急事態における心理社会的アプローチ―― (pp. 97-98) 遠見書房</ref>。次に、DVは犯罪行為であり重大な人権侵害が起きていたことを伝え、そのような人権侵害から身を守ることは正しい選択であることや、被害者側は全く悪くなく自分自身を責めなくてよいということを理解できるよう支援する<ref name=":1" />。
 
また、被害後に[[心的外傷後ストレス障害|心的外傷後ストレス障害 (PTSD)]] の症状が出やすく、そのような症状がみられた場合、しっかりとした治療を受けることが回復を早めることを伝え、本人をサポートする(「[[PTSD#治療]]」も参照)<ref name=":1" />。
 
=== 対話による回復 ===
DVでは、加害者は一方的に押しつける[[モノローグ]]を発し、被害者は自分の声を発することができなくなっており、その関係を修復する上で[[オープン・ダイアローグ|オープンダイアローグ]]が有効である<ref name=":2">森田展彰(2018).家庭内の暴力に対するオープンダイアローグの応用.精神科治療学33(3);317-323.星和書店.</ref>。ただし、暴力による家族員のダメージが大きい場合、安全な対話の場を設定することの工夫や準備が必要となる<ref name=":2" />。
 
== 脚注 ==