「オプス・デイ」の版間の差分

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|coords = {{ウィキ座標度分秒|41|55|18.4|N|12|29|2.6|E|region:IT}}
|region_served = 世界規模
|membership = 9192,960600(2012(2017年時点) <ref name=CH>{{Cite web| url=http://www.catholic-hierarchy.org/diocese/dqod0.html| work=Catholic Hierarhcy|title=Prelature of Opus Dei | accessdate=2014-02-05}}</ref>
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|leader_title = 属人区長
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[[File:Opusdeicentralhqrome.jpg|thumb|200px|オプス・デイ本部(ローマ)]]
;名称の由来
:オプス・デイとは[[ラテン]]語で「'''神の業'''」(「Opus」が「業」、「Dei」が「神の」)を意味する。なお、「オプスデイ」(中黒なし)と表記されることもあるが、日本語の正式名称は「オプス・デイ」である。
:
;歴史
:オプス・デイは、[[ホセマリア・エスクリバー]]により[[1928年]][[10月2日]]に[[スペイン]]で創設された。マドリード司教の認可に続き、1947年に[[ローマ教皇]]の認可を受け、スペイン国外にも広がる。[[1982年]]に教皇によって'''[[属人区]]'''として設置され、今日に至る。創立者のホセマリア・エスクリバーは死後わずか30年での[[列聖]]が異例の早さとして話題となった。
 
;創立者
:[[ホセマリア・エスクリバー|聖ホセマリア・エスクリバー]](1902年 - 1975年)<ref>[http://www.vatican.va/news_services/liturgy/saints/ns_lit_doc_20021006_escriva_en.html ホセマリア・エスクリバーのプロフィール(バチカンHP、英語)]</ref>
 
;代表者(属人区長)
:[[司祭]][[フェルナンド・オカリス・ブラーニャ]]師(1944年 - 現在
:
;本部(属人区長教会)
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;[[属人区]]という形態
:区分の基準が「地域」によって分けられる従来の[[教区]]とは異なり、移民や職業・[[典礼]]等の'''地理的ではない基準で分けられる'''のが'''[[属人区]]'''(読み:「ぞくじんく」、[[ラテン語|羅語]]:''praelatura personalis''<ref>[[スペイン語]]でprelatura personal、英語ではpersonal prelature。</ref>/ [[英語]]:''personal prelature'')に相当する<ref>ほかには軍属区という区分もある。</ref>。いわゆる[[修道会]]とも異なる。1965年の[[第2バチカン公会議]]で、従来の教区に加えて新しい法形態として[[属人区]]の将来的な設置が可能であると定められた。[[パウロ6世 (ローマ教皇)|パウロ6世]]とその後継者により、オプス・デイを[[属人区]]とする可能性が検討され始め、[[1969年]]から[[1981年]]にかけて[[聖座]]とオプス・デイが参加したうえで属人区になるための準備作業が行われた。その結果1982年、教皇[[ヨハネ・パウロ2世 (ローマ教皇)|ヨハネ・パウロ2世]]によって公布された使徒憲章「Ut sit(ウット・シット)」の中でオプス・デイは属人区として認められた。同時にオプス・デイの代表(当時は「総長」)であった[[アルバロ・デル・ポルティーリョ]]が同教皇により属人区長に任命された。創立者[[ホセマリア・エスクリバー]]が帰天してから7年後のことであった。
:現在、[[属人区]]はオプス・デイのみであるが、近年[[カトリック教会]]に改宗した元[[聖公会]]の信者の司牧と霊的世話のため、2009年に'''属人教区'''<ref>{{Cite journal|date=2018-05-25|title=Personal ordinariate|url=https://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Personal_ordinariate&oldid=842842026|journal=Wikipedia|language=en}}</ref>([[ラテン語|羅語]]:''ordinariatus personalis'' / [[英語]]:''personal ordinariate'')という新しい法形態が[[聖座]]によって設置された<ref>{{Cite web|url=http://w2.vatican.va/content/benedict-xvi/en/apost_constitutions/documents/hf_ben-xvi_apc_20091104_anglicanorum-coetibus.html|title=Anglicanorum coetibus Providing for Personal Ordinariates for Anglicans Entering into Full Communion with the Catholic Church (November 4, 2009) {{!}} BENEDICT XVI|accessdate=2018-05-28|website=w2.vatican.va}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.vatican.va/roman_curia/congregations/cfaith/documents/rc_con_cfaith_doc_20091104_norme-anglicanorum-coetibus_en.html|title=Complementary Norms for the Apostolic Constitution Anglicanorum coetibus|accessdate=2018-05-28|website=www.vatican.va}}</ref>。これも、属人教区長、司祭団、信徒によって構成されており、教会法面では'''属人区'''と同じ形態と言える。日本の元[[聖公会]]信者(信徒)も司祭(東京・広島在住)も数人おり、[[オーストラリア]]に本部を置く「南十字星の聖母の属人教区」([[英語]]:[[:en:Personal_Ordinariate_of_Our_Lady_of_the_Southern_Cross#cite_note-Japan-11|Personal Ordinariate of Our Lady of the Southern Cross]])に属している<ref>{{Cite web|url=http://www.ordinariatejapan.org/index.html|title=南十字星の聖母の属人区 カンタベリーの聖オーガスチン(日本語)会衆 Personal Ordinariate of Our Lady of the Southern Cross Ordinariate Community of St. Augustine of Canterbury (Japanese speaking) Home Page|accessdate=2018-05-28|last=speaking)|first=Copyright 2015 The Personal Ordinariate of Our Lady of the Southern Cross Ordinariate Community of St. Augustine of Canterbury (Japanese|website=www.ordinariatejapan.org}}</ref><ref>{{Cite news|title=Ordinariate ordination in Hiroshima, Japan|date=2016-06-12|url=https://ordinariateexpats.wordpress.com/2016/06/12/ordinariate-ordination-in-hiroshima-japan/|accessdate=2018-05-28|language=en-US|work=ORDINARIATE NEWS (from the Anglicanorum Coetibus Society)}}</ref>。組織としての精神や設置の理由は違うが、これもオプス・デイと同様に、[[カトリック教会]]の枠内にありながら、「地理」という区分を越えて、教区と連携し、信者の司牧や世界の福音化を目的として[[聖座]]によって設置されたものである。
 
;教区との関わり
:オプス・デイは教区長(司教が事前に同意しない限り、その教区内での属人区としての使徒職を行わないことを規定している。このように属人区の活動は教区(地域)の活動と調和される形で行われている。
 
;法律
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;信徒<ref>聖職者以外の信者。</ref>の構成員
:男女の[[カトリック教会|カトリック]]信徒。身分貧富を問わず、あらゆる文化、国籍の男女がオプス・デイに属している。
:*'''ヌメラリ''' - 使徒職に専念するよう神の召し出しを受けた独身者。センターで家族的な共同生活を送る。
:*'''アソシエイト''' - 家族と一緒に生活する独身者、または専門職上の都合で別の場所に生活している独身者。
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;センター
:上述のヌメラリが家族的な共同生活を送る場所としてセンター(男女別)がある。各センターに1名の信徒ディレクターと2名の委員で構成される委員会が設置されている。またヌメラリに特定の司牧的世話を提供するために、司祭団の中からセンター1ヶ所あたり1名の司祭(神父)が任命・配属される。[[ミサ]]などの儀式を行う[[聖堂]]も設置されている。
:日本では[[兵庫県]][[芦屋市]]、[[京都府]][[京都市]]、[[大分県]][[大分市]]、[[長崎県]][[長崎市]]にセンターが設置されている。