「停滞前線」の版間の差分

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前線の周りの空気の構造を見てみると、温暖前線と同じように、寒気の上に暖気が緩やかな角度で乗り上げる形をしていることが多い。ただ、天気図で停滞前線として描かれていても、局地的には寒冷前線のような構造であったりすることがある。これは、天気図が[[総観スケール]]の気象状態を描くことを重視しているためである。
 
停滞前線の長さは一般的に温暖・寒冷前線と同じ数百km~2[[キロメートル|km]] - 2,000km000 km程度であるが、時に3,000~4000 - 4,000km000 kmくらいの長さに伸びることもある。上空から見た前線の[[雲]]域は幅500~1500 - 1,000km000 kmくらいである。雲の大部分は前線の北側にある。又、前線の北側300km300 km以内で降水があることが多い。
 
前線には[[低気圧]]がつきものであり、停滞前線も例外ではない。しかし、停滞前線の場合は低気圧があまり発達せず、天気図に描かれないことも多い。一方、上空では明瞭な[[気圧の谷]]を伴う。また、停滞前線上に低気圧が発達すると、反時計回りの風向になって停滞前線が解消され、温暖前線や寒冷前線に変わってしまう。ただし低気圧が移動してしまっても、停滞前線の要因である気団は停滞する場合が多く、しばらくすると再び停滞前線が形成されることがある。
 
*春雨前線([[菜種梅雨]]の停滞前線)
:3月~4 - 4月ごろに発生することがある停滞前線。偏西風の大蛇行=[[ブロッキング (気象)|ブロッキング]]によるもので、持続期間は数日程度。
 
*[[山茶花梅雨]]の停滞前線
:11月~12 - 12月ごろに発生することがある停滞前線。偏西風の大蛇行=[[ブロッキング (気象)|ブロッキング]]によるもので、持続期間は数日程度。
 
偏西風の大蛇行=[[ブロッキング (気象)|ブロッキング]]によるものは、季節を問わず発生することがある。これによりヨーロッパや北米などでも停滞前線が見られる。偏西風の蛇行が少ないのが停滞前線の特徴であると先述したが、ブロッキングの場合は蛇行のカーブが前線の規模よりも大きい。ブロッキング高気圧が梅雨で言う[[オホーツク海高気圧]]の役割をして、梅雨や秋雨と同じような状態が局地的に出来上がるものである。