「屋島ケーブル」の版間の差分

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=== 廃止へ ===
2004年(平成16年)10月12日、ケーブルの運営会社である屋島登山鉄道は[[高松地方裁判所|高松地裁]]に[[自己破産]]を申請した<ref>[http://news.shikoku-np.co.jp/kagawa/economy/200410/20041013000088.htm 地裁に自己破産を申請-屋島登山鉄道] - [[四国新聞]]、2004年10月13日{{リンク切れ|date=2018年6月}}</ref>。負債総額は約9億円。直接的な原因は屋島観光の衰退に伴う利用客の減少で収支が悪化し、資金繰りが困難になったことであった<ref>[http://news.shikoku-np.co.jp/kagawa/economy/200410/20041009000077.htm 屋島登山鉄道、12日に自己破産申請へ] - 四国新聞、2004年10月9日{{リンク切れ|date=2018年6月}}</ref>。しかし、その背景にはかつて当社は[[高松琴平電気鉄道]](ことでん)の子会社であったが、ことでん本体が2001年(平成13年)末に[[民事再生法]]の適用を申請したため、以降当社はグループの支援を受けられず完全な単独経営を余儀なくされたことがあった(詳細は「[[屋島登山鉄道]]」を参照)。
 
運営会社の経営破綻と同時にケーブル事業も2004年10月16日から休止する旨を[[四国運輸局]]に届け出た。2005年(平成17年)7月1日には「鉄道事業の廃止届出」を行い、その中で事業廃止日を1年後の2006年(平成18年)7月1日とした。しかし、廃止届出から約1か月半後の2005年8月22日には「事業廃止の日の繰上の届出」をし、当初予定していた廃止日を一年近く繰り上げることを決定。その届出通り同年8月31日に廃止された<ref>[http://news.shikoku-np.co.jp/kagawa/locality/200508/20050823000092.htm 屋島登山鉄道、8月末で事業廃止] - 四国新聞、2005年8月23日{{リンク切れ|date=2018年6月}}</ref>。運営会社は破産手続きを進めながら、譲渡先を探すなどケーブルカーの存続の道を模索したが、施設の老朽化などが障害となって譲渡先は見つからなかった。
 
運行最終日となった2004年10月15日には、約800人の観光客が詰めかけたが、運行前の試運転時に電気系統にトラブルが発生。両車両ともに駅から約50mの位置に停止したまま動かなくなり、結局、終日事故運休となった<ref>[https://web.archive.org/web/20041018013152/http://www.shikoku-np.co.jp/news/social/200410/20041016000090.htm トラブルで運休-屋島ケーブル最終日] (Internet Archive) - 四国新聞、2004年10月16日</ref>。
 
=== 廃止後 ===
屋島ケーブル廃止後は、[[乗合タクシー]]による代行輸送が行われていた。また2006年12月の[[新屋島水族館]]開館に併せ、土日祝日と一部の学校休業日には[[ことでんバス]]により[[琴電屋島駅]] - 屋島山上間の[[シャトルバス]]の運転が開始された。このバスは好評のため2007年(平成19年)4月1日から毎日運転となり、同時にJR[[屋島駅]]への乗り入れも開始され、屋島への公共交通機関が完全復活した<ref>[http://www.47news.jp/CI/200703/CI-20070330-5056687.html シャトルバス毎日運行へ 屋島山上―琴電屋島駅] - 四国新聞(47NEWS)、2007年3月30日{{リンク切れ|date=2018年6月}}</ref><ref>[http://www.kotoden.co.jp/publichtm/bus/rosen/yashima/index.html 屋島山上行シャトルバス] - ことでんバス</ref>。
 
2005年11月からボランティア団体によるケーブルカーの運行再開を求める署名活動が行われた<ref>[http://news.shikoku-np.co.jp/kagawa/locality/200512/20051205000099.htm 屋島ケーブル再開へ-署名活動を開始] - 四国新聞、2005年12月5日{{リンク切れ|date=2018年6月}}</ref>。
 
しかし、高松市が屋島の活性化をめざして2011年に設置した「屋島会議」は、2012年11月に市長に提出した「屋島活性化基本構想(仮称)最終報告」の中で、ケーブルについては「登山道・遊歩道として整備することを念頭に、関係する行政機関が連携し、適切に対応していくものとする」としており、ケーブルとして復活する方針は採用されていない<ref>{{PDFlink|[http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/file/17964_L14_H241119_yashima_saisyuuhoukoku.pdf 屋島活性化基本構想(仮称)最終報告]}}(高松市ウェブサイト)p.51を参照。</ref><ref name="snp130122">[http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/locality/20130122000126 屋島ケーブルカー、麓へ/車両滑落防止で移動] - 四国新聞、2013年1月22日{{リンク切れ|date=2018年6月}}</ref>。
 
屋島山上駅に置かれていた車両については、災害時等に滑落する懸念から、2013年1月に四国森林管理局香川森林管理事務所の手によって山麓の屋島登山口駅まで引き下ろされた<ref name="snp130122"/>。
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== 外部リンク ==
* [http://www.shikoku-np.co.jp/feature/tuiseki/272/index.htm 屋島再生にケーブルカーは必要か]{{リンク切れ|date=2018年6月}} - 四国新聞社
 
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