「トウモロコシ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
→‎生産と流通: 品種改良のバリエーション
34行目:
[[花粉]]は[[風媒]]され、受粉すると雌花の付け根が膨らみ可食部が形成される。イネ科では珍しく、種子([[果実]])が熟すと穎の中から顔を出す。種子の色は黄・白・赤茶・紫・青・濃青など。
 
旬は夏で、日本では6 - 9月頃に出荷され、特に7月頃に多く出回る。
 
== 品種分類 ==
164行目:
[[日本]]はトウモロコシのほとんどを輸入に依存している。農水省や総務、財務省などの統計上の分類ではトウモロコシとは穀類のことであり、その殆どは飼料として、一部が澱粉や油脂原料として加工されるものである。その量は年間約1600万tで、これは日本の[[米]]の年間生産量の約2倍である。日本は世界最大のトウモロコシ輸入国であり、その輸入量の9割をアメリカに依存している。
 
また、日本国内で消費される75%は家畜の飼料用として使用されている。飼料用としては「青刈りとうもろこし」が国内の酪農家などで生産されており、年間450 - 500万t程の収量があるが、その殆どは自家消費され「流通」していないので統計上自給率は0.0%となる。一方未成熟状態で収穫する甘味種で一般的に小売され家庭や飲食店で消費されるものは統計上「スイートコーン」と呼び、野菜類に分類される。年間国内生産量25 - 30万tに対し輸入量は2000t前後で推移しており、こちらの自給率は99.9 - 100%となる。平成22年度のスイートコーン国内総生産量は234700tであり、都道府県別にみると最も生産が多かったのは[[北海道]]で107000tにのぼり、国内総生産量の約40%を占めている。次いで生産量が多いのは[[千葉県]]の16900t、[[茨城県]]の14500t、[[群馬県]]の10400t、[[長野県]]の9400tの順となっている<ref>{{Cite web |url=http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001085177 |title=作物統計調査 作況調査(野菜)>確報>平成22年産野菜生産出荷統計 野菜調査3・都道府県別の作付面積、収穫量、出荷量 スイートコーン項 |publisher=e-Stat 政府統計の総合窓口 |date=2011-12-28 |accessdate=2013-02-27 }}</ref>。
 
国内で生産されているものは、缶詰めやそのまま食用にされるものがある。遺伝子組換えトウモロコシは、スーパーなどで一般的に市販されている食品に含まれる、植物性油脂、異性化液糖、アルコール、香料、デンプン、果糖などの原料として日本国内で流通している。(表示義務はない)