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『金史』の版本はいくつか存在する。既に元の至正年間に印刷出版されたほか、[[明]]朝には南北両監本('''南監本'''と北監本)が生まれ、次いで清朝にも四庫本(『四庫全書』収録)や武英殿本(『[[武英殿聚珍版]]』所収)が生まれた。<!--[[乾隆]]年間、武英殿を校勘した四庫館の臣は傑将・地名・人名などの訳名を勝手に改訳し混乱をもたらした。-->清朝の編纂物は、一般に原本の改竄があり、版本としては不適当であるとされる。
 
近代以後、[[1935年]]に[[商務印書館]]の出版した[[百衲本]]『金史』は、至正年間の135巻(そのうち80巻が初版、55巻が復刻本)と同じ構成であり、長い間最高権威としての地位を保持していた。ただ[[1975年]]に[[中華書局]]から、新式校点を施した『金史』が出版され、以後にはこの中華書局本が利用されることになった。中華書局本は、百衲本『金史』を底本に、監本・殿本などの各種版本によって校訂を加えたほか、各種資料による補正も附されたものである。また百衲本以前の版本と異なり、句読点を附した点も画期的であった。
 
== 内容 ==