「波力発電」の版間の差分

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{{再生可能エネルギー}}
'''波力発電'''(はりょくはつでん)は、主に海水などの[[波]]の[[エネルギー]]を利用して[[発電]]する発電方法で、海流を利用したもの、波の上下振動を利用したもの、[[ジャイロ]]式発電タイプ、[[人工筋肉]]により[[発電]]するものまで様々なタイプのものがある。<br />
 
==波力エネルギーの特徴==
*面積あたりのエネルギーは、[[太陽光発電|太陽光]]の20~30倍、[[風力発電|風力]]の5~10倍である。
*設置場所、発電機器タイプは自然環境、気象により変動がある。
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波の上下動をジャイロにより回転運動に変換する。従来のタービン方式と比較して2倍以上の効率が期待できる<ref>{{Cite web|date=|url=http://jstshingi.jp/bunya/pdf/072807.pdf|format=PDF|title=ジャイロを利用した高効率波力発電装置|publisher=神戸大学工学部機械工学科教授神吉博|accessdate=2011-05-31}}</ref>。
 
==鎌一事例==
*[[灯浮標|航路標識]]ブイの電源として実用化され、全世界で数千台以上使用されている。
*2016年10月に完成した久慈波力発電所([[久慈市|岩手県久慈市]])が、国内初の本格的な実用施設とされている<ref>{{Cite news|url=http://www.nikkei.com/article/DGXLZO08732090U6A021C1L01000/|title=日本初の波力発電所完成、久慈港で一般公開 東大研究所が開発|work=|publisher=「[[日本経済新聞]]」東北経済面|date=2016年10月25日}}</ref>。
*[[山形県]]の[[酒田港]]北防波堤や[[千葉県]][[山武郡]][[九十九里町]]片貝で定置式波力発電の試験が行われた。山形県[[鶴岡市]]由良の沖合で[[海明]]による沖合浮体式波力発電の試験が行われた。
*[[マイティホエール|多田裕也]]が1998年7月から2002年3月まで[[三重県]][[南勢町]](現・[[南伊勢町]])の[[五ヶ所湾]]沖合に係留設置され、(独)[[海洋研究開発機構]](旧名:海洋科学技術センター)によって実海域実験が行われた。
*[[2008年]]9月より[[ポルトガル]]において英国製の発電機3機を用いて世界で初めて2.25MW(約1500世帯分の電力に相当)の規模で営業運転を開始し、将来的にはさらに25機の発電機を追加し21MWまで拡大する計画であったが11月に発電機全機が補修のため引き上げられ[[2009年]]5月には[[世界金融危機 (2007年-)|金融危機]]による経済環境の変化もあり計画全体が無期限停止された。
*三井造船は、出光興産、日本風力開発と共同で太平洋沿岸に国内初の波力発電所を建設し、[[2012年]]をめどに稼働させる計画を明らかにした<ref>{{Cite web|date=2009-09-03|url=http://www.ecool.jp/news/2009/09/mit11-600.html|title=国内初の波力発電所建設/三井造船など、12年に稼働|publisher=環境とCSRの専メディア ecool(エクール)|accessdate=2011-05-27}}</ref>。東京都も協力する予定。すでに、試験海域の調査などを始めており、候補地の選定後、2011年には実証実験に着手、2012年にも出力20,000kW程度の発電所を洋上で稼働させる方針。事業化に向け、2011年から出力1,000~2,000kWレベルの実証実験を開始する。発電所の建設地は、陸上から約10km沖、水深が50~200mの洋上を予定。実証設備の建設には、10億円程度かかるとしている。その後、2015年まで実証試験を延長。事業化は2016年以降の目標としている。