「終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?」の版間の差分

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15番浮遊島での大規模な〈深く潜む六番目の獣〉(テイメレ)との戦闘で自爆して死ぬことを定められていたクトリは、ヴィレムによる戦闘の手ほどきや、自身の奮闘が奏功し、無事生還を果たす。しかし、過剰に魔力(ヴェネノム)を熾しすぎた結果として、黄金妖精に特有の「前世の侵食による人格破壊」が始まり、昏睡状態に陥ってしまう。精神世界にてクトリはすべての黄金妖精たちの魂のおおもとである星神・エルクと邂逅する。帰らなければならない場所があると、エルクに別れを告げたクトリは、奇跡的に意識を取り戻す。だがそれで侵食が止まったわけではなく、彼女の記憶は次第に虫喰いのように欠けていく。
 
その頃、妖精兵[[#ノフト・ケー・デスペラティオ|ノフト・ケー・デスペラティオ]]と[[#ラーントルク・イツリ・ヒストリア|ラーントルク・イツリ・ヒストリア]]の二人は護翼軍が行う地上調査の護衛任務に就いていた。そこにはアドバイザーとしてグリックも同行。当初調査は順調だったが、〈捩じれみ込む四番目の獣〉(レジテイミターテ)の襲撃で艇が壊れ、地上に足止めを余儀なくされてしまったため、救出計画がたちあがる。発掘品のリストに、「心身のコンディションを最良のものに保つ」という特筆能力をもつ遺跡兵装「ラピデムシビルス」を見つけたヴィレムは、この剣を用いてクトリの浸食を止める試みを思いつき、妖精兵[[#ネフレン・ルク・インサニア|ネフレン・ルク・インサニア]]、クトリと共に地上に向かう。
 
地上に降り立ったヴィレムは、グリックに招かれ、クトリと共に地下の遺跡へ。たどり着いた先、氷の中に閉じ込められ眠るように「死」んでいたのは、500年前リーリァの前に斃れ、聖剣・[[#セニオリス|セニオリス]]の特筆能力である『死』の呪詛を刻まれたエルクだった。彼女を目にしたことで侵食が急速に進み、昏睡してしまうクトリ。その頃、地下の巣で眠っていた無数の〈六番目の獣〉が目覚め、飛空艇を襲う。死闘の末、たくさんの犠牲を出しつつも、緊急浮上する飛空艇に取り付いたすべての〈獣〉を払い落とすことに成功、しかし熾した魔力が限界を越えもはや自爆を免れないと悟ったネフレンは、せめて飛空挺を巻き込ぬようにと宙にその身を投げる。ヴィレムもまた彼女を守るべく艇を飛び出していく。落ちゆく二人の先、地上では無数の〈獣〉が待ち構えていた。
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