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{{植物_開始|トウヒ属}}
{{生物_画像|[[画像:Picea glehniijezoensis.JPG|250px240px]]|アカエゾマツ Picea glehnii(2003jezoensis(200687月撮影)}}
{{生物_画像|[[画像:PinePiceaPicea jezoensis hoja.JPG|150px240px]]|トウヒ属球果エゾマツの針葉}}
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{{生物_界|[[植物|植物界]] [[:en:Plantae|Plantae]]}}
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{{生物_終了}}
 
 
 
'''トウヒ'''('''唐檜''')は、マツ科トウヒ属の常緑[[針葉樹]]。北半球の[[温帯]]から[[亜寒帯]]にかけて広い範囲に30種以上が分布する。分布の北限は[[シベリア]]・[[アラスカ]]・[[カナダ]]の[[北極圏]]、南限は[[ユーラシア]]では[[ビルマ]]と[[ヒマラヤ]]、北米では[[メキシコ]]北部の高山地帯に達する。[[タイガ]]における重要樹種のひとつである。
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==トウヒ ''Picea jezoensis'' var. ''hondoensis''==
エゾマツの変種であり、紀伊半島[[大台ヶ原]]から福島県の[[吾妻山]]までの海抜1500mから2500mにかけての[[亜高山帯]]に分布する。本州のトウヒ属の中ではもっとも分布域が広く、数も多いが、それでも亜高山帯林の中ではモミ属と比べて数は少ない。葉の断面は扁平である。
==アカエゾマツ ''Picea glehnii''==
[[北海道]](渡島半島を除く)と国後島・色丹島・サハリン最南端・岩手県の[[早池峰山]]に分布。北海道ではエゾマツと分布域が重なるが、湿地などより条件の厳しい場所で優先する。樹皮がエゾマツより赤みがかっているのでこの名がある。葉の断面は菱形である。
==マツハダ(別名'''イラモミ''') ''Picea alcoquiana'' (''P. bicolor'')==
==ヒメマツハダ ''Picea shirasawae''==
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==ヒメバラモミ ''Picea maximowiczii''==
以上の4種は互いに非常によく似ており、ごく近縁同士と推定される。いずれも分布域と個体数がきわめて限られている。マツハダは、福島県南部から岐阜県までとこの中では分布が広いが、数はすくない。ヒメマツハダとヒメバラモミは、八ヶ岳と南アルプス北部だけに分布しており、ヤツガタケトウヒは八ヶ岳南部の西岳海抜1700m地点の一角のみに分布している。全般的に、分布域は冷温帯の上部から亜高山帯の中部にかけてであり、トウヒより多少低い高度に分布の中心があるようである。現在はこのようにきわめて数の少ない樹種だが、最終氷期の地層からは数多くの化石が見つかっており、当時は日本の広い範囲で繁栄していたと考えられる。葉の断面は菱形である。
==アカエゾマツ ''Picea glehnii''==
{{右|[[画像:Picea glehnii.JPG|250px]]}}
[[北海道]](渡島半島を除く)と国後島・色丹島・サハリン最南端・岩手県の[[早池峰山]]に分布。北海道ではエゾマツと分布域が重なるが、湿地などより条件の厳しい場所で優先する。樹皮がエゾマツより赤みがかっているのでこの名がある。葉の断面は菱形である。
==バラモミ(別名ハリモミ) ''Picea torano'' (''P. polita'')==
福島県から鹿児島県の高隈山までの冷温帯に分布する。日本のトウヒ属中もっとも低高度・南方まで分布する種類であり、またもっとも葉が大きく固い種類でもある。葉の断面は菱形。