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== 同位体 ==
{{main|鉛の同位体}}
全元素中で最も[[質量数]]の大きい[[安定同位体]]を持つ元素として[[ビスマス]]が挙げられることも多いものの、長らくビスマスの唯一の安定同位体だと信じられてきた[[ビスマス209|<sup>209</sup>Bi]]は、実際には安定同位体ではなかったことが確認された。このため、通常、鉛が全元素中で最も質量数の大きい安定同位体を持つ元素として挙げられ、鉛の同位体の1つである<sup>208</sup>Pbが、最も質量数の多い安定同位体と言われている。また、[[ウラン]]や[[トリウム]]などの鉛よりも原子番号の大きな[[放射性元素]]が壊変すると、一般的には最終的には鉛の同位体のうち、<sup>206</sup>Pbか<sup>207</sup>Pbか<sup>208</sup>Pbを生じるとされている。しかし、実は鉛にも安定同位体は1つも存在しないのではないかとも言われ始めている。そうなると安定同位体を持つ最大の元素は[[タリウム]]となる。事実、長らく安定同位体と信じられてきた<sup>204</sup>Pbも、実は安定同位体ではなかった。
 
なお、元になった親核種により最終的に生成する鉛の同位体が異なるため([[崩壊系列]]を参照)、鉛の同位体組成は産地ごとに違った特徴を持つ。つまり、ウランやトリウムが集まりやすい場所で産出した鉛は、これらが崩壊した結果生成する同位体を多く含む。これを利用して、出土品や汚染物質の起源を推定することができる。