「迎賓館」の版間の差分

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[[File:Geihinkan Akasaka Palace Front 2010.jpg|thumb|300px|赤坂迎賓館 (東京都港区元赤坂)]]
{{座標一覧}}
'''迎賓館'''(げいひんかん)は、外国の[[国家]][[元首]]や[[政府の長]]などの[[要人|国賓]]を迎え入れたときに、宿泊等の[[接遇]]を行う施設。
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[[皇居]][[宮殿]]での歓迎[[晩餐会]]の答礼など、[[外交儀礼]]のための接宴として、[[天皇]]や[[皇族]]などが臨席し、晩餐会が行なわれることもある。
 
[[File:Akasaka Palace 5.jpg|thumb|300px|主庭]]
[[日本]]の迎賓館は、[[東京都]][[港区 (東京都)|港区]][[赤坂 (東京都港区)|元赤坂]]の'''迎賓館'''(赤坂迎賓館)と、[[京都府]][[京都市]][[上京区]]の[[京都御苑]]内に'''[[京都迎賓館]]'''があり、[[内閣府]]の[[施設等機関]]である。通常は非公開だが、接遇に支障のない時期(通常は8月)に、事前の申し込みにより、一般参観することができる<ref>改修等で募集が行われない年もある。また、申し込み多数の場合は抽選となる。</ref>。
2016年度からは観光振興のため[[ユニークベニュー]][[政策]]により、通年一般公開され、赤坂迎賓館前庭は申し込み不要で無料だが、本館・主庭、和風別館は[[インターネット]]申し込みで有料、ネット申し込みできない者は正門前でも当日整理券で有料入館できる。京都迎賓館もインターネット申し込みで有料、ネット申し込みできない者は京都迎賓館西門で当日整理券で有料入場できる<ref>http://www8.cao.go.jp/geihinkan/common-public-opening.html</ref>。
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*所在地 - [[東京都]][[港区 (東京都)|港区]][[元赤坂]]二丁目1番1号({{ウィキ座標|35|40|48|N|139|43|43|E|region:JP-13|地図|name=赤坂迎賓館}})
*敷地面積 - 11万7000[[平方メートル|平米 (m<sup>2</sup>)]]
 
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Akasaka Palace-1.jpg|赤坂迎賓館(2018年6月24日撮影)
[[File:Akasaka Palace 3.jpg|thumb|主庭の噴水]]
[[File:Akasaka Palace 6.jpg|thumb|前庭]]
[[File:Akasaka Palace 5.jpg|thumb|300px|主庭]]
[[画像:Old National Diet Library.JPG|thumb|国会図書館として使用されていた当時]]
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=== 沿革 ===
[[画像:Old National Diet Library.JPG|thumb|国会図書館として使用されていた当時]]
[[File:Akasaka Palace 3.jpg|thumb|主庭の噴水]]
[[File:Akasaka Palace 6.jpg|thumb|前庭]]
東京の元赤坂にある現在の迎賓館の建物は、[[東宮御所]]<!--([[皇太子]]の住まい)-->として1909年([[明治]]42年)に建設された。[[鹿鳴館]]などを設計した[[お雇い外国人]]建築家[[ジョサイア・コンドル]]の弟子にあたる宮廷建築家[[片山東熊]]の設計により、元[[紀州藩]]の屋敷跡(明治6年宮城火災から明治21年の[[明治宮殿]]完成までの15年間、明治天皇の仮御所が置かれていた。)に建てられた。しかしその[[バロック|ネオ・バロック様式]]の外観があまりにも華美に過ぎたことや、住居としての使い勝手が必ずしも良くなかったことから、皇太子嘉仁親王(後の[[大正天皇]])がこの御所を使用することはほとんどなかった。嘉仁親王が天皇に即位した後は[[離宮]]として扱われることとなり、その名称も'''赤坂離宮'''と改められた。
 
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2009年(平成21年)12月8日、'''旧東宮御所(迎賓館赤坂離宮)'''として[[国宝]]に指定、明治以降の文化財としては初の国宝となった。
2016年 (平成28年)4月から一般公開、12月にはライトアップが行われた
 
=== 本館 ===
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=== 衛舎 ===
正門から本館へと向かう左右(東西方向)に建つ旧[[衛士]][[詰所]]。[[シンメトリー]]で双方とも23.3×6.4m、地上1階地下1階、寄棟造り、スレート葺き。国宝指定。
 
{| class="wikitable"
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|-
|[[File:JPN State Guest Houses, W-Presidents plant trees.jpg|230px]]フォードとゴルバチョフの庭園植樹
|[[File:JPN State Guest Houses Annex, Yushin-tei 1.jpg|230px]]游心亭
|[[File:JPN State Guest Houses Annex, Escort station 2.jpg|230px]]衛舎
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|-
! フォードとゴルバチョフの庭園植樹
! 游心亭
! 衛舎
|}
 
== 京都迎賓館 ==
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;夕映の間(ゆうばえ-の-ま)
:最大約70名までの大広間。通訳ブースを備え、壁面装飾を施した可動式の壁面で三分割することができ、国際会議にも使用できる。壁面装飾は綴れ織により、東面が「[[比叡山|比叡]]月映」(ひえい・つきばえ)、西面が「[[愛宕山 (京都市)|愛宕]]夕照」(あたご・ゆうばえ)と名付けられ、これが部屋の名前の由来となっている。京都の東西を守る山の日月の夕景を表現している。下図: 箱崎睦昌、監修: 内山武夫、製作: 龍村美術織物。
 
[[File:Kyoto State Guest House2.jpg|thumb|藤の間]]
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[[File:Kyoto State Guest House3.jpg|thumb|桐の間]]
[[File:Kyoto State Guest House2.jpg|thumb|藤の間]]
[[File:Kyoto State Guest House3.jpg|thumb|桐の間]]
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;藤の間(ふじ-の-ま)
:最大120名までの大広間で晩餐室。[[人間国宝]]の[[江里佐代子]]による[[截金]]が施された檜舞台と舞台扉「響流光韻」(こおる こういん)を備える。正面の壁面を飾るのは、[[フジ (植物)|藤]]を始めとする四季の花々を描いた綴れ織「麗花」(れいか)は、39種類の草木が描かれている。下図:鹿見喜陌、監修:内山武夫、製作:[[川島織物セルコン|川島織物]]。床の段通は、藤の花びらが散りばめられている。