「プロジェクトA2 史上最大の標的」の版間の差分

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| 製作国 = {{HKG1959}}
| 言語 = [[広東語]]
| 制作費 = $2,000,000,000
| 興行収入 = $31,459,916 {{flagicon|HKG1959}}<br />\19,000,000,000 {{flagicon|JPN}}
| 配給収入 = 11億5400万円<ref>『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)460頁</ref> {{flagicon|JPN}}
| 前作 = [[プロジェクトA]]
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== ストーリー ==
20世紀初頭、[[清]]朝末期の香港。犯罪多発地区である西地区を統治する警察署長のチャンは暗黒街のボスと結託して絶大な権力を握っていた。その無法ぶりに頭を悩ませた警察局長は前作で海賊の討伐に貢献した水上警察のドラゴン(ジャッキー・チェン)を新署長に任命する。
 
ドラゴンはまず警察と黒社会の癒着を断ち、見事に犯罪組織の一掃に成功する。続いて警視総監邸で行われる舞踏会の警備に取り掛かるが、そこには彼の活躍に恨みを抱くチャンの陰謀が待ち構えており、ドラゴンは宝石泥棒の冤罪をきせられてしまう。
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更にチャンはドラゴンを抹殺するため、彼を刑務所に連行する途中で袋詰めにして川に投げ込むが、その様子を見ていた倒朝派の革命党員達にドラゴンは救出される。
 
一方チャンは清朝の密偵らと手を結び、倒朝派の革命党員とその支持者の狩り出しを始める。打倒チンという面で革命派と利害が一致しているドラゴンは彼らと協力して立ち向かうが、彼らの前には清朝の密偵や、果ては前作でドラゴンに討伐された海賊の残党までもが立ちはだかった。
 
== キャスト ==
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== スタッフ ==
* 監督:[[ジャッキー・チェン]]
*脚本:ジャッキー・チェン、[[エドワード・タン]]
* 製作:[[ゴールデン・ハーベスト]]/威禾電影有限公司
*製作:レナード・ホー
*製作総指揮:[[レイモンド・チョウ]]
*武術指導:ジャッキー・チェン、マース、ベニー・ライ、クリス・リー、ロッキー・ライ、ダニー・チョウ、ラム・クォクバン
* 製作会社:[[ゴールデン・ハーベスト]]/威禾電影有限公司、ゴールデン・ウェイ/威禾電影製作
 
==== 受賞 ====
【第七屆香港電影金像獎】最佳動作設計(ベスト・アクション・デザイン):成家班
 
【第二十四屆金馬獎】優等劇情片
 
== 幻の日本試写版について ==
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日本の一般公開版もギリギリになって、ジャッキーが改訂を加えた公式版に差し換えられたが、パンフレットの訂正が間に合わず、ストーリー紹介の欄には刑務所のくだりや劇中写真が記載されているほか、劇場用予告編でも処刑台に繋がれたジャッキー扮するドラゴンがもがくシーンなどがそのまま最後まで使用された。後に修正版が出されたが、これは発行部数が少ないため入手困難である。
 
== 作品解説 ==
 
* 1985年9月、『[[サンダーアーム/龍兄虎弟]]』の撮影中に大けがをした際に空いた時間や病院の中で作品の構想を練っていた。
* 1986年10月3日にクランクインし、撮影は徹底した極秘体制で進められ、翌1987年6月にクライマックスシーンを撮影、日本公開の直前の7月9日にクランクアップしている。そのため、日本公開時の宣伝には「極秘撮影完了」の文句が使用された。
* [[香港映画]]史上最高額となる1億香港ドル(当時のレートで日本円にして約18億円)を超える巨額の製作費が投入されている。
* 撮影に参加したエキストラは5000人以上。スタッフは前作の2倍以上で「A2計画チーム」と呼ばれるスタッフは7500名にものぼる。
* 作品中盤の舞踏会のシーンでは、最高級の木材を使用し、大ホールには3ヶ月の準備を要した。また、イギリス本土より1900年代のアンティーク家具や調度品が集められ、徹底した本物志向が貫かれている。衣装代だけでも400~500万香港ドル(約7,000~9,000万円)と平均的な香港映画1本が完成するぐらいの費用が使われた。
* セットは[[ショウ・ブラザーズ]]のスタジオとゴールデン・ハーベストのスタジオの2つを独占して使用し、他の作品の撮影は一時休止となったため、セット代は10億円になった。
* クライマックスの壁がジャッキーに倒れてくるシーンの元ネタは、ジャッキーが大ファンである[[バスター・キートン]]の『キートンの蒸気船 (Steamboat Bill Jr.) 』より。
 
== DVD ==