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=== 東日本大震災における流言 ===
[[2011年]]の[[東日本大震災]]でも多くの流言が発生している。「[[チェーンメール#チェーンメールが招いた悪影響]]」を参照。この地震に起因する流言を分析した[[松永英明]]によれば、震災発生後1か月で80個のデマが広がり、大別して11種類に分けられるという。内訳は「情報の混乱による[[デマ]]」「科学的・医学的知識の欠如によるデマ([[疑似科学]]を含む)」「偏向報道によるデマ」「政治家を貶めるデマ」「外国の支援を政府が妨げているとするデマ」「政府批判デマ」「その他企業・個人を批判するデマ」「人種差別デマ」「[[日本ユニセフ]]・[[アグネス・チャン]](・[[日本赤十字社]])を批判するデマ」「被災地の誤報」「好意的すぎる予断」「洒落がデマと化したデマ」などに分けることができるという<ref>[http://www.kotono8.com/2011/04/08dema.html 震災後のデマ80件を分類整理して見えてきたパニック時の社会心理] 絵文録ことのは2011年4月10日</ref>。特に、この地震のデマは[[Twitter|ツイッター]]上で流れた不正確な情報を大量にツイートする人がいたことから広まるケースが多かった。さらに国内マスコミに不信感を持つ人々が海外メディアの[[誤報]]をインターネットに転載したため、デマに拍車がかかった。外国メディアの中には「福島第一原発では核兵器開発が行われていた」「東日本は今後300年、焦土と化す」など、珍妙な報道をするものもあった<ref>{{cite web |url=http://spa.fusosha.co.jp/weekly/weekly00014616.php |title=アーカイブされたコピー |accessdate=2011年05月6日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110507115512/http://spa.fusosha.co.jp/weekly/weekly00014616.php |archivedate=2011年05月7日 |deadurldate=2017年08月 }}</ref>。
 
東北学院大教授の郭基煥が2016年9~10月に仙台市青葉区・宮城野区・若林区に住む20~69歳の日本国籍の770人から取ったアンケートによると、51.6%が被災地で外国人の犯罪があるという噂を聞き、聞いた者のうち信じた者は86.2%だった。その一方で外国人犯罪を見た者は0.4%、外国人犯罪ではないかと思われる現場を見た者は1.9%だった。情報源(複数回答)は68.0%が家族や地元住民による口コミ、インターネットが42.9%であった。年齢や性別で大きな差はなかった。宮城県警は流言を否定するチラシを避難所に配った。郭基煥は、災害教育にデマ対策も位置付けるべき、と述べた<ref>[http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201701/20170116_13008.html <外国人犯罪デマ>被災地半数聞き86%信じる] 河北新報 2017年1月16日閲覧</ref>。