「中島卓也 (野球)」の版間の差分

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===プロ入り後===
'''{{by|2009年}}''':一軍公式戦への出場機会はなかったものの、[[イースタン・リーグ]]の公式戦では、高卒の新人野手ながらチームトップの出場数(97試合)や犠打数(17)をマーク。リーグの最終[[規定打席]]へ到達したが、打率は規定打席到達者31人中30位の.211で、遊撃手としてはリーグ2位の15失策を記録した。
 
'''{{by|2010年}}''':イースタン・リーグ公式戦70試合に出場すると、チームトップの15犠打を記録。打率も.220と前年から若干上昇したが、2年連続の最終規定打席到達はならず、一軍への昇格にも至らなかった。
 
'''{{by|2011年}}''':[[4月20日]]の対[[オリックス・バファローズ]]戦([[神戸総合運動公園野球場|ほっともっとフィールド神戸]])で、二塁の守備要員として一軍公式戦にデビュー。一軍公式戦全体では、8試合の出場で1打席に立っただけだが、1盗塁2得点を記録した。
 
'''{{by|2012年}}''':代走・守備要員として一軍に定着すると、一軍公式戦105試合に出場。しかし、打率は.114で、盗塁も2個にとどまった。
 
'''{{by|2013年}}''':一軍公式戦の開幕当初は、前年に続いて、代走・守備要員としての起用が多かった。しかし、正二塁手の[[西川遥輝]]が故障で戦線を離脱した間に二塁手へ抜擢されると、西川の復帰後もしばらくポジションを譲らなかった。その一方で、正遊撃手の[[大引啓次]]が離脱した直後には遊撃を守るなど、内野の[[ユーティリティプレーヤー]]としてスタメン出場の機会を増やした。また、走塁面で高い盗塁技術を発揮した結果、一軍公式戦で通算23盗塁をマーク。盗塁の成功率は9割を超えた。打撃面でも、打率を.238にまで上昇させたほか、初の長打・打点を記録。このように成長を背景に、シーズン終了後から背番号を'''9'''に変更している。
 
'''{{by|2014年}}''':2、2月の春季キャンプの時点では、二塁手として西川に次ぐ2番手と扱われていた<ref name="shuube20141027_P47">週刊ベースボール2014年10月27日号 P47</ref>。シーズン中の一軍公式戦で遊撃や三塁を守る機会もあったが、併殺時の送球の精度が高かったこと<ref name="shuube20141027_P47"></ref>などから、
二塁手として定着<ref name="shuube20141027_P47"></ref>。俊足ながら送球に難のあった西川は、内野手登録のまま、事実上外野手へ転向した。打撃面では、シーズン序盤こそ打順が定まっていなかった<ref name="shuube20141027_P47">週刊ベースボール2014年10月27日号 P47</ref>ものの、[[8月14日]]の対ロッテ戦以降は2番打者に定着<ref name="shuube20141027_P47">週刊ベースボール2014年10月27日号 P47</ref>。一軍公式戦では126試合へ出場すると、[[パシフィック・リーグ|パシフィック・リーグ(パ・リーグ)]]の最終規定打席へ初めて到達するとともに、打率.259、28盗塁を記録した<ref name="shuube20141027_P46">週刊ベースボール2014年10月27日号 P46</ref>。
 
'''{{by|2015年}}''':パ・リーグ公式戦全143試合および[[2015年のオールスターゲーム (日本プロ野球)|オールスターゲーム]]への出場を初めて果たすとともに、自己最高の打率.264をマーク。さらに、34盗塁で[[盗塁王]]のタイトルを獲得したほか、パ・リーグ遊撃手部門の[[ベストナイン]]に初めて選ばれた。シーズン終了後に開催の[[2015 WBSCプレミア12|第1回WBSCプレミア12]]で[[2015 WBSCプレミア12 日本代表|日本代表]]への初選出を果たした<ref>[http://www.japan-baseball.jp/jp/news/press/20151009_1.html 「WBSC プレミア12」侍ジャパントップチーム最終ロースター28名発表!!] ''野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト'' (2015年10月9日) 2015年10月9日閲覧</ref>ものの、実際には出場機会が少なく、1犠打1得点を記録しただけで大会を終えた。
 
'''{{by|2016年}}''':一軍公式戦で2年連続の全試合出場を果たすとともに、パ・リーグ公式戦シーズン最多タイ記録(NPB史上3位)の62[[犠打]]をマーク。打率を.243、盗塁を23に減らしたものの、4年連続の一軍公式戦20盗塁を達成した。また、シーズン終了後に開催の「侍ジャパン 野球オランダ代表 野球メキシコ代表 強化試合」にも、日本代表の一員として出場<ref>[http://www.japan-baseball.jp/jp/news/press/20161018_1.html 11月に東京ドームで開催する侍ジャパン強化試合に出場する選手28名が決定] ''野球日本代表 侍ジャパン オフィシャルサイト'' (2016年10月18日) 2016年10月18日閲覧</ref>。シーズン終了後の契約交渉では、推定年俸1億円で翌{{by|2017年}}の契約を更改した。
 
'''{{by|2017年}}''':NPB、NPB[[オープン戦]]期間中の[[2017 ワールド・ベースボール・クラシック|第4回ワールド・ベースボール・クラシック]]本大会に向けて[[2017 ワールド・ベースボール・クラシック日本代表|日本代表]]に選ばれていたが、前シーズンからの疲労の蓄積を理由に参加せず<ref>{{cite news|url =https://www.nikkansports.com/baseball/wbc/2017/news/1770425.html| title =日本ハム中島WBC辞退「体の状態が良くなかった」|publisher =日刊スポーツ|date=2017-01-26}}</ref>、NPBレギュラーシーズンの開幕に向けた調整を優先。[[7月30日]]に故郷・福岡県の[[福岡ヤフオク!ドーム]]で催された対[[福岡ソフトバンクホークス]]戦では、人生初の柵越え本塁打<ref>{{cite news|url=http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20170731-OHT1T50040.html| title =【日本ハム】中島、2287打席で初本塁打「感触はよかったですね」人生初の柵越え|publisher=スポーツ報知|date=2017-07-31|accessdate=2017-07-31}}</ref>を、[[武田翔太]]からライト側ホームランテラスへのソロ本塁打で記録した<ref>{{cite news|url =https://full-count.jp/2017/07/30/post77946/| title =日ハム中島、プロ9年目&2287打席目にして初本塁打 右翼へ驚きの一発|publisher =フルカウント|date=2017-07-30}}</ref>。NPB実働9年目・一軍公式戦への出場723試合目での初本塁打で、NPBの一軍公式戦で1本でも本塁打を放った選手としては、一軍公式戦の初打席から最も多くの打席(通算2287打席)を要した末の初本塁打でもあった<ref>{{cite news|url =https://baseballking.jp/ns/126156| title =日本ハム・中島、9年目、2287打席目で初アーチ「ああいう感覚なんですね」|publisher =フルカウント|date=2017-07-30}}</ref>。しかし、[[8月6日]]の対オリックス戦([[京セラドーム大阪]])9回表の打席で遊撃へゴロを放って一塁へ走り込んだ際に、元チームメイトで一塁手の[[小谷野栄一]]と接触した影響で左足の踵を負傷。翌[[8月7日|7日]]に踵骨下の滑液包炎と診断されると、同日付で出場選手登録を抹消されたため、2015年シーズンから始まった一軍公式戦での全試合スタメン出場記録が2シーズンで途切れた<ref>{{cite news|url =https://www.nikkansports.com/baseball/news/1819011.html| title =日本ハム中島登録抹消 左足負傷復帰まで2~3週間|publisher =日刊スポーツ|date=2017-08-06}}</ref>。一軍のレギュラーシーズン最終戦であった[[10月9日]]の対楽天戦([[宮城球場|Koboパーク宮城]])で遊撃の守備要員として実戦復帰を果たしたものの、出場試合数は91、打率は.208、盗塁数は11にとどまった。
 
'''{{by|2018年}}'''は、この年から選手会長へ就任<ref>{{cite news|url =http://www.sanspo.com/baseball/news/20171128/fig17112805000001-n1.html| title =日本ハム・中島、チームの新選手会長に就任|publisher =サンケイスポーツ|date=2017-11-28}}</ref>。一軍公式戦の開幕を再び正遊撃手として迎えると、[[5月12日]]の対ソフトバンク戦(福岡ヤフオク!ドーム)では、1点ビハインドの2回裏1死満塁から一軍公式戦通算2本目の本塁打を[[リック・バンデンハーク]]から放った<ref name="realarch">{{cite news|url =https://www.nikkansports.com/baseball/news/201805120000604.html| title =日本ハム中島、通算2287打席目1号以来の本塁打|publisher =日刊スポーツ|date=2018-05-12}}</ref>。
 
== 選手としての特徴 ==
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また、際どいコースのボールをカットしファウルにする技術を持ち<ref>[http://www.baseball-lab.jp/column/entry/224/ ファウルを打つ天才・中島卓也 ~「GET!ファイターズ」での特集~] Baseball LAB (2015年9月1日) 2015年11月13日閲覧</ref>、2015年には両リーグトップのファウル数を記録した<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/1564111.html カットマン雄平マン振りだけじゃない!川端中島手本] 日刊スポーツ (2015年11月10日) 2015年11月13日閲覧</ref>。周囲からは努力の人であると高く評価されている<ref name="shuube20141027_P48"></ref>。
 
日本ハム入団後の2016年には『[[水曜日のダウンタウン]]』([[TBSテレビ|TBS]]制作の[[バラエティ番組]]『[[水曜日のダウンタウン]]』企画で、「人生で1度もホームラン打ったことないプロ野球選手などいない説」の取材を受けた。そ際に「(中で、アマチュア時代も含めて)出場した生涯の公式戦で柵越え本塁打を一度も打ったことがないと語っていた<ref>{{cite news|url =http://tvtopic.goo.ne.jp/program/tbs/45673/937763/| title =『水曜日のダウンタウン2時間SP』|publisher =gooテレビ番組|date=2016-02-24}}</ref>が、前述したようにの通り2017年のNPB公式戦で人生初の公式戦柵越え本塁打を福岡ヤフオク!ドームで放った。翌年にもこのドームで生涯2本目の本塁打を放っているが、1本目の打球の飛び込んだ先が右翼側のホームランテラス(スタンド前の観戦スペース)であったのに対して、自身初の満塁本塁打でもあった2本目では右翼スタンドまで打球を飛ばしている<ref>[https://full-count.jp/2018/05/12/post128643/ 珍事!? 日本ハム・中島卓が驚きのグランドスラム プロ2号は逆転満塁弾]FullCount(2018年5月12日) 2018年6月1日閲覧</ref>
 
== 詳細情報 ==