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==== 大相撲番付の構成 ====
行司が書く番付(原版)を'''「元書き」'''([https://pbs.twimg.com/media/BBRjUIrCMAASZct.jpg] 大きい方の番付)といい、[[ケント紙]](縦109cm、横79cm)に、[[鯨尺]]で「横綱」が幅7分5厘(約2.8cm)、「大関」が6分5厘(約2.5cm)、「関脇」・「小結」が5分5厘(約2.1cm)取って、残りを平幕の枚数で割る。書く順序としては、まず線引き(枠書き)をして、最初に書かれるものが枠外左下に「平成○○年○○月○○日発表 不許複製」(以前は印刷日も書かれていた、「不許複製」の文字は昭和40年代頃より書かれる)、序ノ口(最下段)を左から書いて序二段(上から4段目)、年寄ほか(最下段。「千穐万歳大々叶」「此外中前相撲東西ニ御座候」の文字、特等床山(当時)・呼出し(十枚目(十両)格以上のみ掲載)・世話人・若者頭も含む。[[2012年]](平成24年)1月場所より、床山は特等および一等床山を記載し、世話人・若者頭については右側(東方)最下段左端に書かれる)、中軸に、江戸時代に相撲興行は寺社奉行の許可を要した名残である「蒙御免」の文字、開催年月日と開催場所<ref>[[両国国技館]]の場合は「国技館」と記載。[[大阪府立体育会館]](3月場所)の場合は、2013年までは正式名称を記載。2014年以降は[[命名権|施設命名権]]の名称「BODYMAKERコロシアム(2015年まで)」または「エディオンアリーナ大阪(2016年以降)」と記載している。同様に、2018年以降の[[愛知県体育館]](7月・名古屋場所)においても、「ドルフィンズアリーナ」と記載している。[[日本放送協会|NHK]]における報道では、[[放送法]]第83条(広告放送禁止規定)を適用し、いずれも正式名称を使用しているが、FIFA([[国際サッカー連盟]])主催・主管サッカー国際試合における[[国際サッカー連盟#クリーンスタジアム|クリーンスタジアム規定(施設命名権行使禁止規定)]]のように、命名権行使そのものを日本相撲協会が禁止している訳ではない為、2014年以降、番付と報道との整合性が取れていない状態にある。</ref>、行司、審判委員、「[[財団法人]]日本相撲協會」の文字、および所在地)、三段目(上から3段目)、幕下、十両(幕下と十両は共に上から2段目だが十両の方が文字が大きく太い)、幕内(最上段)、張出があった頃は東の張出を最後に書く。左から右へ、下段から上段へ書いていく。番付では横綱・三役は一つの地位では東西各1名ずつ計2名が本来であるが、3名以上になるときには東西の各1名を「正位」と呼び、それ以外は「[[張出]]」([[1994年]](平成6年)5月場所まで)と呼ばれる。張出の枠は、枠内の地位が書いてある位置から、枠外に張出の枠を設けるので、枠の高さが枠内より若干低くなる。番付の横(幅)の寸法は張出があると、張出がある分だけ枠外の寸法も含まれるため、張出(枠外)がある番付とない番付では、枠内の幅の寸法が変わってくる。張出が多いと、それだけ番付枠内の幅が狭くなるので、張出がない番付より若干文字の幅も狭く書かれるようになる。張出大関や張出関脇が東西にある場合は、枠外に張出の枠、大関・関脇を並べて書く。さらに張出小結などがある場合は、さらに枠を並べて書く場合と、二段目の枠外に書かれることもある。<ref>張出が合計3人以上の場合に、1950年代までは、二段目にもよく書かれていた。最近の番付では[[1972年]](昭和47年)9月場所に三役として張出小結[[富士櫻栄守|富士櫻]]が東方の欄外二段目に書かれた。</ref>
 
[[1930年]](昭和5年)、[[昭和天皇]]の誕生日[[4月29日]]に行われた[[天覧相撲]]のおりに発行された現存する番付には「蒙御免」と書かれるところに'''「賜天覧(てんらんをたまわる)」'''と書かれた。