「ブロックノイズ」の版間の差分

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春風 (会話 | 投稿記録)
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'''ブロックノイズ'''は'''ブロック歪'''ともいい、デジタル映像圧縮を行った映像において画像の一部領域がモザイク状に見える現象である。このノイズは、模様やエッジのある部分よりも、グラデーションなどのっぺりした画像で特に目立つ。
の写真で、とくに空の色がグラデーションになっていないが、これがブロックノイズである。
 
[[MPEG-2]]や[[JPEG]]などの[[符号化方式|高効率符号化方式]]では[[離散コサイン変換]] (DCT) を採用している。この方式は画像を小さな矩形ブロック(MPEG-2では8×8画素)に区分し、ブロック単位で効率の良い符号を割り当てることで[[データ圧縮|圧縮]]を行う。この際、各ブロックに対し割り当てられる情報量に上限があるため、高い周波数成分を省略することで圧縮、すなわち情報量の削減をしている。圧縮の割合が高くなるとそのブロックには本来必要な情報量が残っていないため、これを再生するとブロック内部の画像はぼける。しかし前記の方式では隣りのブロックとはぼけ具合が一致するとは限らず、結果的に各ブロックが不連続になることが原因の一つである。また、見た目では、ブロック間に段差が生じているように見えるものの、実際には段差自体は大きくない。段差のように見えるのは、エッジの傾きがブロック間で不連続であることや、ブロック内部では高周波成分が量子化により減少しているのに対してブロック境界では高周波成分が残ることが主な原因である。