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[[File:Kingdoms around Israel 830 map.svg|thumb]]
'''エドム人'''は古代[[パレスチナ]]に居住した[[セム]]系[[民族]]。現在はエジプト人。[[エドム]]は[[アカバ湾]]から[[死海]]にかけての地名であった。[[ヘロデ大王]]の父アンティパトロスという人物ム人マヤの有力者だった(『ユダヤ古代誌』第XV巻9章)ため、通常ヘロデもエドム系言わている。
 
==聖書に於けるエドム人==
[[聖書]]ではエドム人は[[イスラエル]]の兄弟民族であり、[[ヤコブ (旧約聖書)|ヤコブ]]の兄[[エサウ]]の子孫とされ、一度の食事で家督の権を逸した。(創世記25章29~34節)[[モアブ]]の南に拠点を張り、後に[[ダビデ]]王の代になってイスラエルに朝貢しその属国になったと記されている(『サムエル記(下)』8章14節・『歴代誌(上)』18章13節)が、そのユダ預言で、エド王が[[ヨラ (ユダ王)|ヨラム]]子孫か時に独立し(『列王記(下)』第8章20~22節)、この後『列王記(下)』では領土をユダに取ったり取権威ある者が出るとれたりを何度か繰り返してう預言もあ。(イザヤ63(14や16章など
 
エドム人たちが信仰していた偶像神は『歴代誌(下)』第25章14節に登場するが、モアブ人のケモシュやアンモン人のモロクと違い名前が書かれていない。『ユダヤ古代誌』第XV巻9章によるとエドム人たちが後述のユダヤに同化される前に信仰されてた神は「コーゼ」といい、学者によってはこのコーゼをヘレニズム期からローマ時代にアポロンと同一視された北方アラブで信仰があった「コザー」と同じものとしている<ref>フラウィウス・ヨセフス 著、秦剛平 訳『ユダヤ古代誌5 新約時代編[XV][XVI][XVII]』株式会社筑摩書房、2000年、ISBN 4-480-08535-1、P84。</ref>。
 
預言書ではしばしばヤハウェの怒りの対象として挙げられている(『アモス書』など)他、エドムの地から仇討のため孤独に戦い赤く染まったものが来るという預言もある。(『イザヤ書』63章)<!--該当章を読んでみましたが「赤く染まったもの」はエドム側から来るだけでエドム人とは言われておらず、むしろエドム人を倒してきたとも読めるので表現を変えました。-->
 
聖書ではこれ以後エドムがどうなっていたのか未説明だが、別の記録では[[マカバイ戦争]]でユダの王になったハスモン朝のヨハネ・ヒルカノス1世の時代にエドムが征服された際、ヒルカノスの政策でイドマヤ人はユダヤ人に同化され、割礼や律法の順守と引き換えに住み続けることを認められたため大半がユダヤ教徒になり、それから200年ほど後のフラウィウス・ヨセフスの『ユダヤ古代誌』第XIII巻9章1節では「(イドマヤ人は)この時以来彼らはユダヤ人たることを変えていない」としている<ref>フラウィウス・ヨセフス 著、秦剛平 訳『ユダヤ古代誌4 新約時代編[XII][XIII][XIV]』株式会社筑摩書房、2000年、ISBN 4-480-08534-3、P194。</ref>。
 
==言語==
{{仮リンク|カナン諸語|en|Canaanite languages}}に属し、古典[[ヘブライ語]]や{{仮リンク|モアブ語|en|Moab#Language}}と極めて近縁の{{仮リンク|エドム語|en|Edomite language}}を使っていた。
 
== 脚注 ==
{{Reflist}}
 
==参考文献==
*『[[新聖書注解]]』 [[いのちのことば社]]
* フラウィウス・ヨセフス 著、秦剛平 訳『ユダヤ古代誌4 新約時代編[XII][XIII][XIV]』株式会社筑摩書房、2000年、ISBN 4-480-08534-3
* フラウィウス・ヨセフス 著、秦剛平 訳『ユダヤ古代誌5 新約時代編[XV][XVI][XVII]』株式会社筑摩書房、2000年、ISBN 4-480-08535-1
 
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