「抗原提示」の版間の差分

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== 外因性抗原の提示 ==
[[Image:Antigen presentation alt.svg|thumb|240px|right|T細胞が抗原提示を受けて刺激されると、[[細胞障害性T細胞]] (CD8<sup>+</sup>) または[[ヘルパーT細胞]] (CD4<sup>+</sup>) へと分化する。]]
細菌や[[寄生虫]]、[[毒物]]などの外来性抗原は、抗原提示細胞に[[エンドサイトーシス]]によって取り込まれると、細胞内の[[酵素]]によって分解される。この酵素は内因性抗原の消化に関与するものとは異なり、MHCクラスIIリガンドへのプロセシングは、[[リソソーム]]内で[[システインアーゼ|カテプシン]]と呼ばれる酵素群により行われる。その後、抗原はMIIH (MHC class II compartment) あるいはCPL (compartment of peptide loading) と呼ばれる小胞に向かって輸送されるが、その過程で初期エンドソームは[[液胞型ATPアーゼ]] (V-ATPase) による酸性化を受けて後期エンドソームへと至る。酸性化された小胞内では抗原蛋白質は変性して[[高次構造]]を失うことになる。また、カプテシンの[[至適pH]]は酸性領域にあるためエンドソームの酸性化は抗原の分解において何かと都合がよい。分解産物である抗原ペプチドはゴルジ体経由でCPLに輸送されてきたMHCクラスII分子と結合し、細胞表面へと提示される。MHCクラスII分子は[[B細胞]]や樹状細胞、マクロファージなどの限られた細胞に局在している。
 
== クロスプレゼンテーション ==