「おうし座T型星」の版間の差分

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[[Image:TTauriStarDrawing.jpg|thumb|right|星周円盤に囲まれるおうし座T型星(イラスト)]]
 
'''おうし座ΤT型星'''(おうしざたうてぃーがたせい、T Tauri star)は[[変光星]]の一種である。このグループに属する星として初めて同定された[[おうし座ΤT星]]にちなんでその名が付けられている。おうし座ΤT型星は[[分子雲]]の近傍に存在し、[[可視光線|可視光]]で変光が見られることや[[スペクトル]]に[[彩層]]からの[[輝線]]が存在することで識別される。
 
おうし座ΤT型星は[[主系列星]]の前段階にある星で、F,G,K,M 型の[[スペクトル型]]を持つ観測可能な[[恒星]]の中で最も若い。質量は2[[太陽質量]]以下である。おうし座T型星の表面温度は同じ質量を持つ主系列星の温度とほぼ同じだが、おうし座T型星は半径が大きいため、同質量の主系列星よりも明るい。中心温度は非常に低く水素燃焼は起こらない。代わりにおうし座T型星では星本体が自己重力で収縮する際に放出されるエネルギーで輝いている。このような収縮が約1億年続いた後、おうし座T型星は主系列星になる。典型的なおうし座T型星は1~12日という早い周期で[[自転]]しており、非常に活動的で不規則に変光する。
 
おうし座T型星の表面には面積の大きな[[太陽黒点|黒点]]が存在することが示唆されており、これが変光の一要因であると考えられている。また強度が強くかつ変動する[[X線]]や[[電波]]も放射している(その強度は太陽の約1,000倍に達する)。おうし座T型星の多くは極めて強力な[[恒星風]]を放出している。さらに別の変光の原因として、おうし座T型星はガス円盤に囲まれているものが多く、この円盤に含まれる物質の塊(原始惑星や[[微惑星]])が星の光を遮ることでも変光が起きると考えられている。