「マリナー9号」の版間の差分

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== 成果 ==
[[Image:M09_mtvs4187_45.gif|thumb|left|マリナー9号から撮影された[[マリネリス峡谷]]の西端にある夜の迷宮 ([[:en:Noctis Labyrinthus|Noctis Labyrinthusノクティス迷路]])]]
マリナー9号は、初めて他の[[惑星]][[軌道 (力学)|軌道]]に乗った[[宇宙探査機]]である。[[マリナー6号と7号]]に似た機器を搭載していたが、[[火星]]軌道上で探査機を制御するにはより大きな推進システムが必要となるため、6号と7号を合わせた以上の重量があった。マリナー9号が火星に到着したとき、火星の[[大気圏]]は埃っぽく表面は不明瞭であった。この予想外の状況により、惑星を調査するには単に上空を通過するだけよりも軌道からの方が望ましいことが証明された。そのため、地球からマリナー9号のコンピュータへ、埃が落ち着くまで表面の撮影を2ヵ月延ばすようにプログラムが行なわれた。軌道上で349日経過後、マリナー9号は7,329枚の映像を送り、それは火星の表面の80%をカバーしていた。映像からは、[[川]]床、[[クレーター]]、巨大な[[休火山]](たとえば[[太陽系]]で最大の火山である[[オリンポス山 (火星)|オリンポス山]])、[[峡谷]](長さ4,000km、約2,500マイル以上の[[マリネリス峡谷]]など)、風と水による[[侵食]]や堆積や前線や[[霧]]などの証拠が明らかになった。火星の小さな[[衛星]]である[[フォボス (衛星)|フォボス]]と[[ダイモス (衛星)|ダイモス]]も撮影された。マリナー9号での調査結果は、後の[[バイキング計画]]の基礎となった。