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表記揺れについては、過去に様々な議論が行われていますが、明確な合意には至っておらず、執筆者の裁量に任されているのが現状です。具体的には以下のような例があります。'''表記を自分の好みのものに変更するだけの編集は好ましくないものとされていますので、御注意ください。'''
 
* ('''乗、べき乗、巾乗、累乗'''):''power'' の概念を表すのに様々な表記があります。「」は最も正式な字と見なされていますが、画数が多く読みにくいこと、常用漢字(古くは当用漢字)に含まれていないのが難点で、初等・中等教育の現場では順次、他の表現に置き換えられ、駆逐されつつあります。一方「べき」は読みやすく、他の字のような誤用の心配はありませんが、文脈によっては意味がとりづらくなることがあります。「冪」や「巾」は「」の簡略形として書籍や算額等でも広く使われてしたが、この簡略化は数学分野独自のものであり正書法とは見なされていません。またかつて指数が自然数や非負の整数であるものを羃」は「冪累乗、指数が実数や複素数をとるも異体字なので使用「羃乗」と住み分けた時代いいでありまょう。中等たが、その後、高校教育の中「累乗の指数もよく使の拡張が行われ、「羃乗」とますがう表現は一部の高等教育や研究者、和算関する文献に限られるようになりました。漢字の「羃」は、他の用語の造語成分として級数」や「」,「羃集合」,「降羃順/昇羃順」などの用語との兼ね合いか中に命脈を保つ他は見れなくなりましたが、現在でも冪/べき累乗で表された数の値」を表すのに、「求めた羃の値を...」「羃を計算して...が優勢のように使われています。
現在、中高生,大学の一般教養課程で学ぶ学生の求めを受けて、「羃乗」に転送されていた内容を、「累乗」に書き戻す作業が進行中です。
* ('''線型、線形'''):''linear'' の概念を表すときに線型と線形の二つの表記がありますが、どちらの表記も実際に使用されていますので気にしすぎる必要はありません。[[ノート:線型代数学用語一覧]]および[[Wikipedia‐ノート:ウィキプロジェクト 数学]]の議論も参考にしてください。準同型、同型などとの兼ね合いから、2009年現在のウィキペディアの数学記事では「線型」が主に用いられています。
* ('''函数、関数'''):''function'' の概念を表すのに函数と関数の二つの表記があります。本来の用法で「函数」を用いるべきとの意見や、[[学術用語集]]にしたがって「関数」を用いるべきとの意見があります。詳しくは[[プロジェクト:数学/函数と関数]]をご覧ください。