「堆積学」の版間の差分
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履歴解析の手法、ベリリウムの「堆積学的履歴解析」からコピーし改変など、歴史節 |
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'''堆積学'''（たいせきがく、{{lang-en|sedimentology|links=no}}）とは[[地球科学]]のうち、[[堆積物]]の形成過程やその性質について研究する分野のことである{{Sfn|岡田|2002|p=1}}<ref name=jssj1995.48.5>岡田博有、[https://doi.org/10.4096/jssj1995.48.5 日本の堆積学小史] 堆積学研究 1998年 48巻 48号 p.5-12, {{doi|10.4096/jssj1995.48.5}}</ref>。堆積物に対する[[風化作用]]、[[運搬作用]]、[[沈積作用]]、[[続成作用]]などをもとに、地球環境の考察を行っていく{{Sfn|岡田|2002|p=1}}
== 歴史 ==
『堆積学』の用語提唱は 1929年八木次男によるもので、1932年の英語の “Sedimentology” の提唱よりも早かった<ref>岡田博有、[https://doi.org/10.4096/jssj1995.58.5 日本における堆積学, その歴史的展開] 堆積学研究 2004年 58巻 58号 p.5-12,{{doi|10.4096/jssj1995.58.5}}</ref>。近代地質学の中では[[層序学]]の一部であり、独立した分野として確立したのは1960年頃である{{Sfn|岡田|2002|p=167}}<ref name=jssj1995.48.5 />。
; 成立期 （1914-1949）
: 沈積と堆積の用語の双方が用いられる<ref name=jssj1995.48.5 />。現在の「堆積岩」は「沈殿岩」とも呼ばれていた。
* 1949年 坂本峻雄（東京大学教授）が「堆積」の用語を用い研究が盛んになる。
; 発展期（第一期）
: 層序学や古生物学研究者による堆積相、堆積作用、堆積環境などの研究が活発化し、世界に先駆け『堆積学』の用語が定着した。
* 1950年 井尻正二<ref>井尻正二, 1950: 堆積学の根本問題. 科学, 20 (7), 298-302</ref>は、堆積学を地質学の現在科学的基礎分野として位置づけた<ref name=jssj1995.48.5 />。
* 1951年 『漣痕』<ref>[https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jssj1951/-char/ja 漣痕]</ref>発刊。
* 1952年 『堆積學研究』<ref>[https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jssj1952/-char/ja 堆積學研究] J-stage</ref>発刊。
* 1957年 「堆積學研究会」設立<ref name=jssj1995.48.5 />
; 発展期（第二期）
* 1968年 「堆積学連絡会」発足<ref name=jssj1995.48.5 />
* 1969年 「堆積学連絡会報」発刊<ref>[https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jssj1969/list/-char/ja 堆積学連絡会報] J-stage</ref>
; 発展期（第三期）
== 履歴解析の手法例 ==
例えば年代特定を行う際は堆積物中から分析目的に合致した元素を取り出し、元素<ref name=jssj.73.19 />や[[イオン]]<ref name=kaigan.67.49>吉井匠、今村正裕、松山昌史 ほか、[http://doi.org/10.2208/kaigan.67.49 土壌中の化学成分を用いた津波浸水域の調査方法] 土木学会論文集B2(海岸工学) Vol.67 (2011) No.1 P49-62, {{doi|10.2208/kaigan.67.49}}</ref>の含有比率や同位体比律を分析する。また、化石化した遺骸を取り出し古環境の推定に用いる。
; イオンの例 :堆積物中の水溶性イオンの分析により津波浸水域であるかの判別<ref name=kaigan.67.49 />
; [[炭素|C]] （炭素）: 炭素14 ({{sup|14}}C)
{{main|放射性炭素年代測定}}
; [[ベリリウム|Be]] （ベリリウム）:[[同位体]]の<sup>10</sup>Beおよび<sup>7</sup>Beと鉛の同位体<sup>210</sup>Pbの存在比率により、地層の堆積物の輸送がどのようなイベントで生じたのか、つまり「ゆっくりと安定した堆積なのか」「河川の氾濫や洪水、嵐による急激な堆積なのか」などを調べることが可能である<ref name=jssj.73.19>金井豊、[http://doi.org/10.4096/jssj.73.19 ベリリウム同位体を用いる堆積学的研究] 堆積学研究 Vol.73 (2014) No.1 p.19-26, {{doi|10.4096/jssj.73.19}}</ref>。
== 脚注 ==
{{Reflist|2}}
== 参考文献 ==
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* [http://sediment.jp/ 日本堆積学会]
* [http://sediment.geosociety.jp/ 日本地質学会 堆積地質部会]
* 酒井哲弥、斎藤文紀、増田富士雄、『[https://www.researchgate.net/profile/Yoshiki_Saito/publication/235409629_Sequence_stratigraphy_an_introduction_shikensucengxuxuerumen/links/02bfe51151428966ab000000/Sequence-stratigraphy-an-introduction-shikensucengxuxuerumen.pdf シーケンス層序学入門]』日本地質学会 地質学論集 45, 1-14, 1995-08-10, {{naid|110003025920}}
{{Earth-sci-stub}}
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