「アミノ酸」の版間の差分

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'''アミノ酸'''(アミノさん、{{lang-en-short|amino acid}})とは、広義には(特に[[化学]]の分野では)、[[アミノ基]]と[[カルボキシル基]]の両方の[[官能基]]を持つ[[有機化合物]]の総称である。一方、狭義には(特に[[生化学]]の分野やその他より一般的な場合には)、生体の[[タンパク質]]の構成ユニットとなる「α-アミノ酸」を指す。分子生物学など、生体分子をあつかう生命科学分野においては、遺伝暗号表に含まれる[[プロリン]]([[イミノ酸]]に分類される)を、便宜上アミノ酸に含めることが多い<ref>{{Cite book|last=1958-|first=Berg, Jeremy M. (Jeremy Mark),|title=Biochemistry|url=https://www.worldcat.org/oclc/758952268|edition=7th ed|date=2012|publisher=W.H. Freeman|isbn=9781429229364|location=New York|others=Tymoczko, John L., 1948-, Stryer, Lubert.|oclc=758952268}}</ref><ref>{{Cite book|last=L.|first=Lehninger, Albert|title=Lehninger principles of biochemistry.|url=https://www.worldcat.org/oclc/42619569|edition=3rd ed.|date=2000|publisher=Worth Publishers|isbn=1572591536|location=New York|others=Nelson, David L. (David Lee), 1942-, Cox, Michael M.|oclc=42619569}}</ref>。
 
天然には約500種類ほどのアミノ酸が見つかっている<ref name=ajinomoto>{{Cite web|url=https://www.ajinomoto.co.jp/amino/manabou/about.html |title=アミノ酸大百科 - アミノ酸は私たちの生命の源 |accessdate=2018-07-21}}</ref>が、[[宇宙]]由来のものとしても[[1969年]]に見つかった[[マーチソン隕石]]から[[グリシン]]、[[アラニン]]、[[グルタミン酸]]、[[β-アラニン]]が確認されている<ref name=ajinomoto />。全アミノ酸のうち22種が[[タンパク質を構成するアミノ酸|タンパク質の構成要素]]のうちであり[[真核生物]]では21種から、[[ヒト]]では20種から構成される。動物が体内で合成できないアミノ酸を、その種にとっての'''[[必須アミノ酸]]'''と呼ぶ。必須アミノ酸はび、動物種によって異なる<ref>{{Cite journal|last=Reeds|first=P. J.|date=2000-7|title=Dispensable and indispensable amino acids for humans|url=https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10867060|journal=The Journal of Nutrition|volume=130|issue=7|pages=1835S–40S|doi=10.1093/jn/130.7.1835S|issn=0022-3166|pmid=10867060}}</ref>、ヒトでは9種類のアミノ酸は食事により摂取しなければならない
 
必須でないアミノ酸(可欠アミノ酸)も、摂取バランスによっては代謝異常や欠乏を起こすことがある。非天然のアミノ酸はキラルビルディングブロック(光学活性化合物から有用な生化合物を合成する手法)、複雑な分子の構造解析、分子スキャフォー ルド(細胞培養における基質のことで「足場」の意味)、さらには[[人工タンパク質]]の合成などにも利用されている。
 
== 構造 ==