「万有引力定数」の版間の差分

万有引力は非常に弱い力であるとともに、負の質量が存在しないために静電遮蔽のような効果を用いることができず、周囲の物質による影響が除去しにくいために測定が非常に難しい。上に示したCODATA2014CODATA 2014の値にも、4.7{{e-|5}} の相対標準不確かさがある。この[[不確かさ (測定)|不確かさ]]は、様々な重要な[[物理定数]]の中では最も大きい<ref>例えば、[[#mohr|Mohr et al. (2012)]] p.1594, TABLE XLVIII.</ref><ref>[[#mohr|Mohr et al. (2012)]] pp.1587-1591</ref><ref>[[#mohr|Mohr et al. (2012)]] p.1583, FIG. 6.</ref>。

このような測定精度の低さのため[[科学技術データ委員会|CODATA]]推奨値も時代と共に以下のように変遷している<ref name="CODATA Older values">[[#older|"Older values of the constants"]]</ref>。CODATA2014CODATA 2014推奨値とCODATA2010CODATA 2010推奨値との差は、3.6{{e-|5}} もあり<ref group="注">導出の計算式は {{Math|{{Sfrac|6.674 08{{E-|11}}|6.673 84{{E-|11}}}} - 1 {{=}} 3.596{{E-|5}} ≒ 3.6{{e-|5}}}} となる。</ref>、基礎物理定数としては変化が極めて著しい。

! 相対標準不確かさ