「ブルドーザー」の版間の差分
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[[トラクター]]の前面に可動式のブレード(排土板)を装着していて、進行方向に土砂を押しだす。中には後部に土砂や岩盤を掻き起こす爪(リッパ)を装着する車両もある。
現在、ブルドーザーを生産している主な会社は、アメリカの[[キャタピラー (企業)|キャタピラー]]社と[[日本]]の[[小松製作所]]
概して[[開発途上国]]ではブルドーザーの需要は高く、[[先進国]]では低い。
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黎明期のブルドーザーは車輪を用いていたが、後に[[キャタピラー (企業)|キャタピラー]]社が[[無限軌道]](クローラ)を装着した製品を生産するようになり、不整地で活躍する性質から無限軌道が一般的な形態となった。現在では、車輪を用いる機械を[[ホイールローダー]]、無限軌道を用いるものをブルドーザーとして分けている。
日本のブルドーザーは戦前から[[京都大学|京都帝国大学]]で研究されていたが、動く事がほとんどなかった。最初の使用は[[鉄道省]]
[[太平洋戦争]]突入以降に軍から技術者が派遣され、現地で本輸入機のスケッチが行われたこともあった。戦争初期に[[大日本帝国海軍|日本海軍]]がアメリカの[[ウェーク島の戦い#占領|拠点を占領]]した際、米軍が乗り捨てて行ったブルドーザーを発見。何に使うものか見当がつかない所を、捕虜にされた米軍の[[工兵隊]]が動かしてみせたのがブルドーザーと日本人の本格的な出会いである。この際日本軍側は米軍捕虜に200-300人の労働力提供を申し入れたが、何を行うのかと聞かれ、飛行場の修理だと伝えると、それなら10人程度で大丈夫だと答えたと言い、実際にそれをやってのけた{{sfn|草鹿|1979|p=188-189}}。当時機動部隊の参謀長であった[[草鹿龍之介]]によれば、国産のブルドーザーはパワーもなく、しかも無理をすると無限軌道が切れてしまうような代物であり、詳しい事はわからないがとにかく比較にならない性能差があり、これでは戦争も難儀であろうと言う感想を抱いたと言う{{sfn|草鹿|1979|p=188-189}}。
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; 水陸両用ブルドーザー
: [[浚渫船]]の出入りできない浅瀬や狭い水路での作業を行う。操縦は車体上部に組んだ櫓の上に乗って操作するか、陸地から無線で行う。動力は通常のエンジンであるが、吸排気用に長いパイプが上に伸びている。
: 日本では小松製作所
: コマツは1971年、世界初の商用機となる「D155W-1」を販売するも、実際に売れたのは世界で36台にとどまり1993年に製造中止、2013年時点で国内の5台だけが現存機だった<ref>[http://www.kenkenkikki.jp/zukan/j_bull_h08.html 水陸両用ブルドーザー] - コマツのD155W-1紹介サイト</ref>。
: 2013年に[[東日本大震災]]の津波で破損した[[閖上大橋]]([[宮城県]][[名取市]])の橋脚工事の為、所有していた[[青木あすなろ建設]]はコマツに修理を依頼したが、コマツでも専用部品や図面の一部が紛失していた。しかし開発に携わったOBや協力企業などの協力を得て1年掛けて修理、原価で納品した<ref>[http://digital.asahi.com/articles/TKY201302060589.html?ref=comkiji_txt_end_kjid_TKY201302060589 水陸両用ブルドーザー、被災地で活躍 旧型をコマツ改修](朝日新聞デジタル 2013年02月07日11時45分)</ref><ref>[http://www.youtube.com/watch?v=dYalbtJYbRQ 水陸両用ブルドーザー、被災地で活躍] YouTube</ref>。
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