「プロパガンダ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
63行目:
J.A.C.Brownによれば、宣伝の第一段階は「注意を引く」ことである。具体的には、激しい情緒にとらわれた人間が[[暗示]]を受けやすくなることを利用し、欲望を喚起した上、その欲望を満足させ得るものは自分だけであることを暗示する方法をとる<ref>The techniques of persuasion 1963</ref>。またL.Lowenthal,N.Gutermanは、煽動者は不快感にひきつけられるとしている<ref>Prophets of deceit 1949</ref>。
 
[[アドルフ・ヒトラー]]は、宣伝手法について「宣伝効果のほとんどは人々の感情に訴えかけるべきであり、いわゆる知性に対して訴えかける部分は最小にしなければならない」「宣伝を効果的にするには、要点を絞り、大衆の最後の一人がスローガンの意味するところを理解できるまで、そのスローガンを繰り返し続けることが必要である。」と、感情に訴えることの重要性を挙げている{{sfn|松井一洋|2011|pp=28}}。{{要出典範囲|[[ヨーゼフ・ゲッベルス]]は「十分に大きな嘘を頻繁に繰り返せば、人々は最後にはその嘘を信じるだろう」(=嘘も百回繰り返されれば真実となる)と述べた|date=2018年7月}}
 
[[杉野定嘉]]は、「説得的コミュニケーションによる説得の達成」「リアリティの形成」「情報環境形成」という三つの概念を提唱している。また敵対勢力へのプロパガンダの要諦は、「絶妙の情報発信によって、相手方の認知的不協和を促進する」事である、としている{{sfn|松井一洋|2011|pp=28}}。