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'''青海'''(せいかい、Qinghai、{{lang-bo|མཚོ་སྔོན་}} 転写:mTsho-sngon、{{lang-mn|Хөхнуур}}、{{mongol|ᠬᠥᠬᠡᠨᠠᠭᠤᠷ}} 転写:Kökenaγur、{{lang-mnc|ᡥᡠᡥᡠ<br>ᠨᠣᠣᠷ}} 転写: huhu noor)は、清朝の[[雍正帝]]が[[グシ・ハン]]一族を屈服させたのち、チベットの東北部に成立させた地域的枠組み。[[チベット高原]]の中央部に分布する遊牧民の居住地域が、[[1724年]] - [[1732年]]に行われた[[雍正のチベット分割]]により南北に分割されることによって成立。
 
[[アムド]]地方の西部・中央部と[[カム]]地方の北部から成る。[[清|清朝]]時代は[[藩部]]に区分され、[[理藩院]]の管轄を受けた(のちに、[[中華民国]]の[[国民政府]]の時代、[[河西回廊]]の一部とあわせて[[青海省]]が設けられた)。中華民国以降の青海地方については[[青海省 (中華民国)]]、[[青海省]]等を参照
[[清|清朝]]時代は[[藩部]]に区分され、[[理藩院]]の管轄を受けた(のちに、[[中華民国]]の[[国民政府]]の時代、[[河西回廊]]の一部とあわせて[[青海省]]が設けられた)。
中華民国以降の青海地方については[[青海省 (中華民国)]]、[[青海省]]等を参照。
 
== 地理 ==
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===「雍正のチベット侵攻・分割」===
1723年 - 1724年に[[雍正帝]]は青海草原に侵攻してグシ・ハン一族を屈服させ、チベット各地の、代官を派遣して統治していた直轄地や諸侯たちに対する支配権をすべて剥奪、グシ・ハンの末裔たちは、青海草原とそこに暮らすオイラト系遊牧民を30[[旗]]で分け合い、領有する小規模領主に転落した。
 
雍正帝は、グシ・ハン一族に所属していた直轄地や諸侯たちを、1724年から1732年にかけて、「ダライ・ラマに'''賞給'''するもの」と清朝の手で所領を安堵するものたちに大別、チベットは、ダライ・ラマの「[[香火田地]]」<ref>年羹堯「西海善后事宜摺」</ref>たる「[[西蔵]]」、青海の2地方と、隣接する中国の各省([[甘粛省|甘粛]]、[[四川省|四川]]、[[雲南省|雲南]])に分属させられる各地とに大別されることとなった<ref>以上、本節の記述は記事「[[雍正のチベット分割]]」より要約・抜粋。</ref>。
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* 加藤直人 「ロブザン・ダンジンの叛亂と清朝:叛亂の經過を中心として」『東洋史研究』第四十五巻第三号號、1986年12月、pp.452-478。
* 加藤直人 「一七二三〜四年、青海におけるラマの活動」『武蔵野女史大学紀要』十九、1984年、pp.323-349。
*[[佐藤長]] 「ロブザンダンジンの反乱について」『中世チベット史研究』pp.383-423(ISBN4ISBN 4-8104-0492-7同朋舎、1986年3月15日)。
*[[手塚利彰]] 「チベット問題について:ダライラマの出現とその歴史的背景」『対中国戦略研究報告書:軍拡・膨張の歴史と現状』【国基研論叢(The JINF Review) vol.1, 国家基本問題研究所, 2011年11月30日/2012年2月10日】, pp,121-149。
 
== 脚注 ==
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== 関連項目 ==