「横田飛行場」の版間の差分

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→‎横田空域: VFRによる横田空域突っ切り & 富士山+箱根の影響
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「横田ラプコン({{en|RAPCON: Radar Approach Control}}(レーダー進入管制)の略)」とも呼ばれる、この空域(2016年現在、最高高度は23,000[[フィート]]=約7,010[[メートル]]以下)は、アメリカ空軍の管制下にあり、民間航空機であっても当該空域を飛行する場合は、[[アメリカ空軍]]による[[航空管制官]]の指示を受けなければならない。
 
しかし、[[在日米軍]]との事前協議によって、[[飛行計画]]経路を設定・調整する必要があり、手続きが煩雑である等の事情から、[[東京国際空港]]や近傍の[[成田国際空港]]を発着する民間航空機の多くは、同空域を垂直軸または水平軸で避けるルートで飛行している。(なお、民間航空機に計器飛行が義務化される以前は、有視界飛行で同空域を突っ切ることによる時短競争が航空会社・パイロット間で行われており、東京大阪30分と宣伝されていた。)
 
[[アメリカ軍]]から東京国際空港が返還された[[1952年]]([[昭和]]27年)当時から、そのような状況下にあったが、近年は航空機の性能向上を背景として、短距離を除く国内線ジェット旅客機の巡航高度は8,000m~12,000mであり、国際線等の長距離路線は更に高高度となっており、後述の空域一部削減の後は、民間ジェット航空機の飛行に大きな影響を及ぼすものではなくなっている。
 
同空域は、[[1992年]](平成4年)に約10%、[[2008年]](平成20年)[[9月25日]]に約20%が返還され、現在は高度約7,000mから約2,400mの、概ね西高東低の6段階の階段状となっており、特に[[西日本]]方面との航路が集中する南半分(現在、東京国際空港発の航路が集中)については、東部2,450mから西部4,900mと、比較的緩やかな階段状となっているが、ここには富士山と箱根の山々があり、その標高のみならず偏西風が山を越えて生じる乱気流があるので、横田空域がなくても南に大きく迂回する必要がある。実際、過去には[[英国海外航空機空中分解事故]]が発生している。
 
2008年(平成20年)の一部返還により、東京国際空港を利用する民航機が、横田空域を迂回したり同空域を越すための上昇率が減るため、年間約180億円(東京国際空港の再拡張前は130億円)の[[経済効果]]があると試算されている。