「複合ヘリコプター」の版間の差分

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1960年代にはヘリコプター高速化の手法として、開発が行われ、[[アメリカ合衆国]]では[[AH-56 シャイアン]]や[[パイアセッキ 16H]]が試作された。これらは機体末尾に推進用プロペラを装備し、機体下部に主翼を装備していた。また、大型ヘリコプターのヘリコプターの推進手段としても検討され、[[イギリス]]の[[フェアリー ロートダイン]](Fairey Rotodyne) やソ連の[[Ka-22 (航空機)|Ka-22]]が開発された。これらは機体中央上部に主翼があり、そこに推進用プロペラを装備、機体後部には水平・垂直尾翼を有していた。しかし、これらの機体は技術・コスト問題などにより実用化はなされなかった。
 
このように一度は廃れた複合ヘリコプターであったが、2000年代に入るとヘリコプターの速度向上が頭打ちになり、それを打破するために再び複合ヘリコプターが着目を浴びている。アメリカ合衆国では[[SH-60 シーホーク|YSH-60F]]を改造した[[X-49 (航空機)|X-49]]を飛行させており、また[[シコルスキー X2]]も製造された。これらは技術研究目的であり量産計画はない。また、X-49の目標速度は時速360kmであるが原型機SH-60の最高速度はすでに時速333kmに達しており、純粋に高速性能のみを追求した実験機であるX2の達成速度(ただし非公式)も時速460kmにとどまり、技術・コスト問題に見合うだけの速度向上が得られるかどうかは未知数である。ただ、テロとの戦いにおいてヘリコプターの性能の限界を実感した[[アメリカ陸軍]]が進める[[統合多用途・将来型垂直離着陸機計画]]では、複合ヘリコプターや[[ティルトローター|ティルトローター機]]でなければ達成できない要求仕様を出している。
 
== 必要性 ==