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[[ブッダゴーサ]]によれば<ref>Buddhaghosa (1999), pp. 586-7.</ref>、この四取は上から挙げた順番に減少していくという。
 
=== 四取の相互作用 ===
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{| style="float:right; margin-left:1em; text-align:center; background:#efefef; " cellpadding="3" cellspacing=3
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こういった取の相互関係を右図に示す。したがってブッダゴーサの分析によれば、取は習慣化した感情経験(欲取)よりも、中核的信念(我語取)の根本的に誤りが本質である。
 
==苦しみの因果関係の一環として==
==十二因縁==
{{十二因縁|float=right}}
[[四諦]]ににおける1つ目の諦では、苦の中核的経験の一つとして[[取]](ウパーダーナ)を挙げている。2つ目の諦では、苦の基礎として渇愛([[タンハー]])を挙げている。このように、仏教の最も根本的な教えには、渇望と執着の因果関係が見いだされる<ref>The idea that the Four Noble Truths identifies craving as the proximate cause of clinging is mentioned, for instance, in Thanissaro (2000).</ref>
[[十二因縁]](十二縁起)において、「取」は9番目に登場する。
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[[十二因縁]](十二縁起)において、「取」は9番目に登場する<ref>See, for example, [[Samyutta Nikaya|SN]] 12.2 as translated by [http://www.accesstoinsight.org/tipitaka/sn/sn12/sn12.002.than.html Thanissaro (1997a)].</ref>。
 
* ウパーダーナは、タンハーが存在している状態へ依存している。
: タンハーの条件を満たすとき、ウパーダーナが発生する。
* ウパーダーナはまた、次の条件であるビハーバ(有)の発生要件である。
: ウパーダーナの条件を満たすとき、ビハーバが発生する。
 
ブッダゴーサによれば、欲取のウパーダーナとは、タンハーによって発生し、その状態が維持されるのだという<ref>Buddhaghosa (1999), pp. 586, 593.</ref>。
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==脚注・出典==
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