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信号機のパラメータ設定は、渋滞の発生有無に大きく影響する。不適切に設定すると、以前は渋滞のなかった交差点に渋滞が発生するようになる。
 
====右折待ち車両====
{{国際化|date=2018年7月|左側通行を採用している国や地域|section=yes}}
平面な交差点を右折する場合、必ず対面する交通をまたぐ必要がある。そのため、狭い道路で右折車が本線上で対面交通が途切れるのを待機していたり、右折レーンが存在してもその容量を超えて本線にはみ出している場合は、後続車が阻まれて渋滞が起こる。対面する交通は不定期に右折車に道を譲るのでこちらも速度低下が起こる。この場合、右折レーンの距離を長くする、右折信号がない場合には右折信号を追加する、右折信号がある場合はその時間を長くする、そもそも[[w:ja:交通信号機|信号機]]が存在しない場合には[[w:ja:交通信号機|信号機]]を新設する、などが解決法として挙げられる。
 
地方によってはこれを防ぐため、地元住民の間で右折優先のルールが通用していることもある(特に狭い路地の多い都市に顕著である、例:[[松本走り]])が、旅行者など事情を知らない者にとって非常に危険であるため、取り締まりや啓発活動が積極的に行われている。
 
====左折待ち車両====
{{国際化|date=2018年7月|左側通行を採用している国や地域|section=yes}}
右折待ち車両ほど大きな問題になることは少ないが、大都市や鉄道駅周辺、あるいはイベント開催時の会場周辺など、横断歩行者が多い交差点では横断歩行者がなかなか途切れず左折できずにいる車によって後続の車が阻まれることがある。この対策として左折レーンを整備し、[[歩行者]]が途切れるのを待つ左折車を直進レーンから分離すると、直進方向の交通容量向上に大きな効果を得ることができる。あるいは、[[横断歩道橋|歩道橋]]や[[ペデストリアンデッキ]]を整備したり、信号機を[[歩車分離式信号機|歩車分離式]]とすることで、歩行者と車両を分離すると、左折車両の滞留が減少する。
 
====信号同士の協調が不適切または協調が無い====
ある交差点の信号が青信号に変わっても、先の交差点の信号が赤信号だと先の信号で車が詰まり、手前の交差点(信号)に入れない。これを解消する方法には、まず基準信号を設け、ある基準信号が青に変わると、数か所先まで一斉に青信号や赤信号に変わる方式と、ドミノ式に青信号や赤信号に変化していく方式がある。すると、交通容量が多くなり、また、平均速度向上につながる。
 
====(有効)車線数の減少====
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====[[踏切]]====
[[踏切]]では列車通過時に道路が遮断され、特に都市部の踏切は遮断されている時間が長く、「[[開かずの踏切]]」と揶揄されることがある{{sfn|浅井建爾|2015|p=200}}。さらに[[日本]]の法規制では原則的に、信号機がない場合は遮断されていなくても一時停止が義務付けられているため、踏切によって道路容量が低下して渋滞の原因になりやすい{{sfn|浅井建爾|2015|p=200}}。このような状況を解消すべく、道路整備の一環とした都市計画事業の一つである[[連続立体交差事業]]というものを実施し、都市部を中心に[[鉄道]]の一定区間を高架化もしくは地下化を進めた後、踏切の撤去作業を行う。
 
====[[橋]]([[河川]])====
本来、[[橋]]そのものが交通容量を低下させるわけではないが、都市の道路ネットワークの構造として橋の数が少ないため、交通需要が集中し、渋滞が起こる。これを改善するためには橋を増やすか、大都市において適当な幅のある川は稀に[[暗渠]]化される(ただし暗渠化の多くはこの目的で行うものではない)。
 
====事故====
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====見物渋滞(わき見渋滞)====
交通工学の本来の用語ではない。ドライバーが景色や看板、火事、対向車線の事故に目を奪われて脇見したりすることが走行速度の減速につながり、また[[停車]]をすることによって渋滞が引き起こされる{{sfn|浅井建爾|2015|p=198}}。またわき見運転は事故の危険も伴い、こうしたドライバーが事故を起こせば渋滞をさらに悪化させることになる。
 
====悪天候====
雪などで[[タイヤチェーン|チェーン]]規制となった場合、チェーンの着脱のために装着場へ入る車が多くなること、[[サービスエリア]]・[[パーキングエリア]]などに強制流入させて滑り止め装着の有無を点検すること、チェーン装着車は最高速度が30 - 50km/h程度に制限されることなどから渋滞の原因になる。
 
また、[[雪]]、[[雨]]、[[路面凍結|凍結]]の場合、摩擦係数が小さくなりタイヤが滑りやすくなるため、ドライバーが慎重に運転し、また[[霧]]や[[大雨]]の場合、視界が悪く低速度で運転せざるを得ないため、道路容量が低下する。悪天候のために事故が起こればやはり渋滞は悪化する。
 
=== 高速道路で発生する渋滞 ===