「フリゲート」の版間の差分

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ただし、駆逐艦など、他の艦種との区別は当初より不明瞭であった{{Sfn|Friedman|2012|pp=132-156}}。現在では、[[ジェーン海軍年鑑]]やアメリカ海軍協会([[:en:United States Naval Institute|USNI]])の「[[:en:Combat Fleets of the World|コンバット・フリート]]」など第三者による年鑑では、[[巡洋艦]]や[[駆逐艦]]より小さく、[[コルベット]]より大きい水上戦闘艦を表す一般的なカテゴリとして用いられている{{Sfn|Saunders|2009|p=65}}{{Sfn|Wertheim|2013|p=xxi}}。これらの年鑑では運用当事者による分類を加味しているが、[[国際戦略研究所]]の年報「ミリタリー・バランス」では、満載排水量1,500~4,500トンの戦闘艦を一律にフリゲートと類別している{{Sfn|IISS|2016|p=498}}。
 
[[海上自衛隊]]の[[3900トン型護衛艦]]の艦種記号はフリゲートに機雷(Mine)や多機能性(Multi-purpose)を合わせた『FFM』が予定されている。
 
== 大型駆逐艦 ==
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しかし多くの海軍は、イギリス海軍による[[#航洋護衛艦|航洋護衛艦]]としての「フリゲート」という名称を受け入れつつあり、アメリカ海軍はその趨勢から外れつつあった。また[[ロシア海軍|ソ連海軍]]独自の艦種呼称を西側で翻訳する際にも、[[イギリス]]式の類別法が用いられていたことから、ソ連海軍の「巡洋艦」よりもアメリカ海軍の「フリゲート」のほうが大型で有力であるケースが多くなり、誤解を招く恐れが指摘されるようになった。このことから、1975年に至って、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]も他国との共通化を図ることになった。従来のフリゲートのうち大型の艦は巡洋艦に、小型の艦は駆逐艦に分類し、従来の航洋護衛艦をフリゲートと改め、艦種記号も新たにFF/FFGを与えた{{Sfn|Friedman|2004|pp=293-294}}。またフランス海軍でも、呼称としては「フリゲート」とする一方、[[北大西洋条約機構]](NATO)で標準化された[[ペナント・ナンバー]]の種別としては、艦の規模に応じて、フリゲートを意味する「F」ではなく[[駆逐艦]]を意味する「D」を付されている艦も多い{{Sfn|阿部|2001}}。
 
[[海上自衛隊]]の[[3900トン型護衛艦]]の艦種記号はフリゲートに機雷(Mine)や多機能性(Multi-purpose)を合わせた『FFM』が予定されている。
 
== 出典 ==