'''十二社'''
{{Otheruses|北関東・甲信越などの東日本で信仰される[[山の神|山神信仰]]の十二様および十二社|[[熊野権現]]に由来する十二社神社|十二所神社}}
古くからの'''十二様'''と称する土着の'''山の神'''を祀ったものと、[[熊野神社]]の系列のものとがあるが、本記事では、北関東・甲信越を中心にして東日本の山間部に分布する。
* 日本の地名
前者について説明する。
** (じゅうにそう)- [[東京都]][[新宿区]][[西新宿]]四丁目近辺の旧地名・通称地名。[[角筈]]・[[西新宿]]を参照のこと。
*** [[東京都道新宿副都心十三号線|十二社通り]]
*** [[十二社池]]
*** [[十二社 (企業)]]
*** [[新宿十二社温泉]]
*** [[熊野神社_(新宿区)|十二社熊野神社]]
** (じゅうにしろ)- [[福島県]][[伊達郡]][[川俣町]][[羽田 (川俣町)|羽田]]に存在する小字
==概要==
* [[十二社神社]]
十二様は[[群馬県]]北部や[[新潟県]]の[[中魚沼郡]]などで信仰されている土着の山の神。山の神は全国的に女神だという伝承が行われているが、この神は男性とされ山の安全を守ってくれる。また、豊作を祈る神様でもある。
* [[十二所]]
{{Aimai}}
木地職人の間では山の神を夫婦神とする場合もある。十二に因むのは、この神が一年に12人の子を産むからだと伝えられており,山の豊穣性を山の神の多産性として象徴化している。したがって山の神の機能が生産や出産など多岐にわたっているとみることができる。<ref> 出典:世界大百科事典 第2版(平凡社)</ref>
[[Category:同名の地名]]
{{デフォルトソート:しゆうに}}
==十二講==
信仰は射日儀礼を含む'''「十二講」'''の習俗を伴う。2月12日を講の日とし、この日十二様が山から下り、秋に稲刈りが終わると山に帰るといわれている。
祭日を毎月12日とする地域もある。群馬県[[吾妻郡]] [[中之条町]]鍛冶坂地区では、この日は山の木がはらむ日であるため木を伐ってはならないとされ、酒や赤飯を供えて山に恵みを与えてくれる十二様に感謝と祈りを捧げる。また炭を焼く職人は、木を伐ることだけでなく火入れや取り込みも12日を避け、その日は一日中神に感謝すると共に日頃の疲れを癒す。
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
* [[山精様]]
* [[オオヤマツミ]]
* [[十二所]](曖昧さ回避のページ)
== 外部リンク ==
* [http://www.nichibun.ac.jp/YoukaiCard/C1510172-000.shtml/ 怪異・妖怪伝承データベース]
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