「出口川のカドミウム汚染」の版間の差分

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[[File:Fuchu-aratani-saisekisyo-DSC01149.jpg|thumb|モルタルが劣化して崩壊が進む斜面]]
[[File:Fuchu-aratani-saisekisyo-DSC01157.jpg|thumb|崩落して数メートルの高さに積みあがった岩石(2018年)]]
モルタルと岩盤の劣化(風化)によって、崩落事故が起きている<ref name="sanyo20080424"/><ref name="mainichi20080424"/><ref name="chugoku20080426">モルタル崩落 水質異常なし 府中市が検査結果 中国新聞 2008.04.26 朝刊 社会 (全302字)</ref>。崩落事故は、2005年、2008年、2011年、2016年、2018年にも起きている<ref name="ogawa"/><ref name="sanyo20110819"/><ref>広島県府中市議会 議事録 平成28年 第5回定例会(12月 9日)</ref>。内部の金属メッシュの劣化が進行していることも影響している<ref name="mainichi20080424"/>。府中市7代市長の[[伊藤吉和]]の時代(2002-2014年)には崩落するたびに補修されていたが、2014年に8代市長[[戸成義則]]に代わって以後は補修されず、崩落するに任せる状況となっている。
 
* 2004年4月23日、重金属を含む岩盤が高さ約30メートル、幅約20メートルにわたって崩落しているのが発見された<ref name="sanyo20080424"/>。広島県と市は、崩落した斜面をブルーシートで覆ったり崩落個所からの水を湧水処理場に引き込むなどの緊急措置を取った<ref name="sanyo20080424"/>。岩盤も深さ2メートルほど崩れており、一部は出口川に繋がる支流にも落下した<ref name="sanyo20080424"/>。岩石とモルタル計約150立方メートルが撤去され、崩落した斜面は修復された<ref name="sanyo20080424"/>。水質検査では出口川のカドミウム、銅、亜鉛、ヒ素の含有量に異常は認められなかった<ref name="chugoku20080426"/><ref group="注釈">一方、当時の採石場の検査では基準を上回るヒ素が検出されている</ref>。
* 2005年2月、200平方メートル、約540トンの岩石が崩落し、その処分費用だけで2000万円以上が必要とされた<ref name="chugoku20050915"/><ref name="chugoku20061216"/>。崩落した岩石は、半年以上袋詰めで状態で現場に露天保管され<ref name="chugoku20050915"/>、溶出するヒ素の濃度は国の環境基準の3.5倍であった<ref name="chugoku20050915"/>。近郊での処分が検討されたが、引受先がないために九州の業者まで運ぶプランが検討された<ref name="chugoku20050915"/>。市の現場検証では、コンクリート斜面に80か所の亀裂や剥離が発見された<ref name="chugoku20061216"/>。府中市は市債と市一般財源を崩落の対策費に使用した<ref name="sanyo20080527"/>。
* 2008年4月には、2005年の崩落現場の50メートル北側で崩落した<ref name="mainichi20080424"/><ref name="chugoku20061216"/>。縦約20メートル、横10メートル、深さは最大で約2メートルに渡って崩落した<ref name="sanyo20080527"/>(出典によっては斜面北側の高さ30メートル、幅20メートルが崩落としている<ref name="mainichi20080424"/><ref name="sanyo20090125"/>)。オーバーハング状に遺留した岩盤1200立方メートルを取り除いた後に<ref name="sanyo20090125"/>、枠型にモルタルを吹き付け防護壁を鉄筋棒で岩盤に固定した<ref name="sanyo20080527"/>。再建された部分は、高さ10メートルの場所から44メートルまで、幅約20メートルの範囲となった<ref name="sanyo20080527"/>。水質検査は問題なかったが、崩落した岩石からは微量のヒ素が検出された<ref name="sanyo20080527"/>。この2008年の崩落では、崩落とその後の補修工事で1500トンの岩盤が取り除かれ、現場の斜面下の県道沿いに穴を掘って埋設された<ref name="sanyo20080527"/><ref name="sanyo20090125"/>。また8500万円の費用が必要とされたが<ref name="sanyo20080527"/>、翌年に事業費は5200万円に訂正された<ref name="sanyo20090125"/>。2008年8月に工事が始まり、2009年3月終了を見込んだ<ref name="sanyo20090125"/>。