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'''スダチ'''(酢橘、[[学名]]:''Citrus sudachi'')は[[ミカン科]]の常緑低木ないし中高木。[[徳島県]]原産の果物で、[[カボス]]や[[ユコウ]]と同じ香酸[[柑橘類]]<ref name="su1">[http://www.pref.tokushima.jp/tafftsc/kajuken/material/ 果樹研究所 徳島の果樹(スダチ)] 徳島県立農林水産総合技術支援センター 2013年10月12日閲覧</ref>。名称の由来は[[酢|食酢]]として使っていたことにちなんで、「酢の[[橘]]」から酢橘(すたちばな)と名付けていたが、現代の一般的な呼称はスダチである<ref name="su2">[http://www.maff.go.jp/chushi/kj/yontyou/3/3-4.html 中国四国農政局「管内の名産品 すだち(徳島県)」]四国土地改良調査管理事務所 2013年10月12日閲覧</ref>。
 
== 形態・生産 ==
花期は5月~6月頃、[[純白]]の花を咲かせ、秋頃に果実が実る。果皮が青い未熟果のうちに収穫し出荷するが、熟すと[[ウンシュウミカン|ミカン]]と同様に黄色くなる。旬は8月~10月で[[栽培|露地栽培]]の果実が出荷され、最も香りも味わいも高いものとなっている<ref name="su3">五明紀春・古川 知子「食材健康大事典」2005年 時事通信社</ref>。冬の11月~2月の出荷品は露地栽培したものを冷蔵して販売し、酸味は比較的穏やかとなり、やわらかな味が楽しめる<ref name="su3" />。3月~8月は[[ハウス栽培]]品で、1年中入手することができる。
 
現在の主な産地は徳島県[[神山町]]や[[佐那河内村]]、[[阿南市]]である。日本における収穫量は2005年が4,469 トン、2010年が5,882 トンであり、その98%が徳島県で生産されている<ref>[http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tokusan_kazyu/ 農林水産省特産果樹生産動態等調査]2013年7月22日閲覧</ref>。スダチは徳島県を代表する[[特産物]]であり、スダチの花は[[1974年]]に徳島県の[[県花]]に指定されている。[[1993年]]にはスダチをモチーフとした「[[すだちくん]]」という徳島県のイメージキャラクターが誕生した。
果汁以外では、青い果実の外皮部分を薄く切ったり、薬味おろしでおろすなどして、[[薬味]]として利用される。スダチと[[カボス]]ではスダチの方が小さい。[[徳島県]]では比較的安価で果実を含めジュースやお酒などとしてどこにでも売られている。
 
== 成分や薬効 ==
=== フラボノイド系 ===
レモンやライムの果汁に豊富な[[エリオシトリン]]は、スダチ汁にも同等程度含まれるが、[[ゆず]]汁や[[カボス]]汁には欠ける成分である。また[[ネオエリオシトリン]]([[ダイダイ]]や[[ベルガモット]]に豊富)も、スダチの果皮や果汁に検出される<ref name="miyake2006">{{cite journal|last=Miyake|first=Yoshiaki|title=Characteristics of Flavonoids in Niihime Fruit - a New Sour Citrus Fruit|journal=Food Science and Technology Research (Food Sci. Technol.)|volume=12|number=3|year=2006|pages=186-193|url=https://doi.org/10.3136/fstr.12.186|doi=10.3136/fstr.12.186|}}</ref><ref>{{cite journal|last1=Kawaii|first=S.|others=Tomono, Y., Katase, E., Ogawa, K. and Yano, M.|year=1999b|title=Quantitation of flavonoid constituents in citrus fruits. J.|journal=Agric Food Chem.|volume=47|pages=3565-3571}}でもスダチのエリオシトリン含有を報告</ref> 。エリオシトリンは、[[脂質過酸化反応|脂質過酸化]]にたいする[[抗酸化物質|抗酸化]]作用が発表されており<ref>{{Harv|Miyake|2006|p=186}}</ref>、ネオエリオシトリンと共に[[アレルギー]]や[[動脈硬化]]に関与する[[リポキシゲナーゼ]]の形成を阻害するとされる<ref>農研機構:{{cite web|url=//www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/warc/2005/wenarc05-48.html|author=近畿中国四国農業研究センター|year=2005|title=エリオジクチオール及びその配糖体のアラキドン酸代謝系リポキシゲナーゼ阻害効果|accessdate=2013年2月}}</ref><ref>{{cite journal|和書|last=野方|first=洋一 (Nogata, Yoh-ichi)|title=機能性成分を高濃度に含有するポンカン果汁の製造法 (特集 果実・果汁の機能性成分とその利用(2)|journal=The Food industry|volume=45|number=18|pages=27-34|year=2002|date=2002-09-30|id={{NAID|40005445401}}|issn=05598990}}等</ref>。
 
また、[[ナリルチン]]は、花粉症に効き目があるとされる和歌山県の特産かんきつ類[[ジャバラ]]の有効成分とされ、ジャバラ汁にはユズ汁の6倍の濃度があるとされるが、スダチ汁にもユズ汁の3倍との結果がある(100ml あたり20.1 mg 対 6.6 mg)<ref name="miyake2006" />。ただし、この物質は、果皮にならばユズやカボスにも相当豊富である<ref name="miyake2006" />。
 
=== カルシウム吸収促進 ===
カルシウム吸収の促進効果が研究されている<ref>{{cite journal|last=Nii|first=Yoshitaka (新居佳孝)|others=Fukuta, K., Sakai, K. and Yamamoto, S.|title=Japanese citrus fruit (sudachi) juice is associated with increased bioavailability of calcium from whole small fish and suppressed bone resorption in rats (スダチ果汁添加による小魚カルシウムの吸収促進および骨吸収抑制効果)|journal=Journal of nutritional science and vitaminology (J. Nutr. Sci. Vitaminol.|volume=50|number=3|pages=177-183|issn=0301-4800}}</ref>。
 
* [[カボス]]と混同されることがあるが、カボスは[[大分県]]の特産で、大きさが全く違う。スダチは30 - 40グラム程度、カボスは100 - 150グラム程度である。
 
== 出典 ==
{{脚注ヘルプ}}
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== 外部リンク ==
* 豊田哲也 、{{PDFlink|[http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/repository/metadata/85530 徳島県におけるすだち栽培と産地形成]}} 徳島大学総合科学部 人間社会文化研究 第10号 2003年2月, {{ISSN|2433-3468}}
* 田渕雅彦、福井弘之、新居康生、{{PDFlink|[http://www.pref.tokushima.jp/_files/00600835/no13nyugyu.pdf スダチ粕を混合した発酵 TMR の給与が乳牛の生産性に及ぼす影響]}} 徳島畜研報 NO.13(2014)
 
 
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