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'''S-AWC'''(Super All Wheel Control)(スーパーオールホイールコントロール)は、4輪の駆動力や制動力をそれぞれ独立して電子制御し、最適な駆動状況が得られるようにした、三菱自動車の車両運動統合制御システム(もしくはその思想)のことである。[[ACD]]に[[アクティブ・ヨー・コントロール|AYC]]などの前後[[差動装置|ディファレンシャル]]の駆動配分制御を加えすべての車輪の駆動力配分を電子制御することを軸に、ブレーキ制御の[[横滑り防止装置]]やエンジン制御の[[トラクションコントロール]]と総合的に組み合わせて制御する。各車輪の回転状況をモニターしながら、スリップ(ロック)やハンドル切れ角などの運行状況に応じたすべての車輪の駆動と制動力の配分を行っている。併せて、「スノー」「ターマック」「ロック」など、3種類のドライブモードを運転者が任意に選択し、駆動・制動の配分傾向を制御することができる。
 
もちろん、それぞれ独立に設定された配分を行う機能であり、あらゆる路面で、どのような運転をしても破綻しないというわけではない。むしろその宣伝文を過信するのは禁物である機能でもある。また、成立初期より、それぞれの車種に設定された挙動の特性が、ほかのどんな車種とも一致しないという異質さを持つ技術である面も否定できない。誰にでも同じようにをメーカーは目指す一方で、それぞれの車種における姿勢制御特性を十分に理解する必要のあるシステムでもある。同様に、同じ「S-AWCシステム」搭載という名がついても、車種やシステムの差異、設定の差異によっても、車両の挙動が変わる(変えられる)システムでもあるので、使用者が、よくその特性を知る必要がある。