「丸瀬布森林公園いこいの森」の版間の差分

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[[File:Murii forest railway locomotive Type 18 (No.21).jpg|thumb|240px|雨宮21号蒸気機関車]]
[[File:Tsurui Municipal Railway 6t Diesel locomotive.jpg|thumb|240px|鶴居村営軌道6tディーゼル機関車]]
[[File:Ikasa Railway Hoha 13.jpg|thumb|240px|井笠鉄道ホハ13]]
[[File:Ikasa Railway Hoha 19.jpg|thumb|240px|井笠鉄道ホハ19]]
[[File:Coach for forest railway made by Iwasaki Rail Industry in Japan.jpg|thumb|240px|岩崎レール工業製小型客車]]
[[File:A brake van and log wagon of Maruseppu forest park.jpg|thumb|240px|旧武利意森林鉄道緩急車の複製車と運材台車]]
[[File:Ikasa Railway Hoha 13.jpg|thumb|240px|井笠鉄道ホハ13]]
[[File:Ikasa Railway Hoha 19.jpg|thumb|240px|井笠鉄道ホハ19]]
; 雨宮21号蒸気機関車
: {{Main|武利森林鉄道18号形蒸気機関車}}
: [[1928年]](昭和3年)、[[雨宮製作所]]製。[[武利森林鉄道]]の開通時から使用され、1958年(昭和33年)に廃車。[[林野庁]]が計画した解体や搬出に地元が反対し、丸瀬布町に移管されて保存されたあと、1980年(昭和55年)に動態復元された。[[2004年]](平成16年)[[10月22日]]に[[北海道遺産]]に指定。[[2008年]](平成20年)[[9月13日]]に生誕80年の記念イベントを実施<ref>[http://www.asahi.com/travel/news/HOK200809150001.html 「雨宮21号」80歳のお祝い 北海道でイベント] - asahi.com</ref>。[[2009年]](平成21年)2月には[[経済産業省]]の「近代化産業遺産群 続33(森林鉄道)」の一つとして、[[近代化産業遺産]]に認定された。
; 鶴居村営軌道6tディーゼル機関車
: [[釧路市]]と[[鶴居村]]を結ぶ簡易軌道の[[鶴居村営軌道]]向けに1959年(昭和34年)、[[札幌綜合鉄工共同組合|運輸工業]]で製造された6tディーゼル機関車。1967年(昭和42年)の村営軌道廃止後、釧路市の新宮商行釧路防腐工場で1989年(平成元年)まで入換用に使用され、丸瀬布町が1996年(平成8年)に譲受。[[札幌交通機械]]で復元された<ref>[http://rail.hobidas.com/blog/natori09/archives/2007/09/post-625.html 丸瀬布いこいの森を訪ねる。(上)] - [[名取紀之]]『編集長敬白』2007年9月22日</ref>。イベントなどで「雨宮21号」と同時運行される。
; 岩崎レール工業製森林鉄道用小型客車(旧上松運輸営林署B客14号)
; 西武5形蒸気機関車532号機
: 国内の森林鉄道向け客貨車を数多く手がけていた岩崎レール工業が[[1956年]](昭和31年)に製造した林野庁向け小型客車。北見営林局管内の森林鉄道で使用された後、長野営林局上松運輸営林署の王滝森林鉄道に配転され、上松B客14号として[[1975年]]の同線廃止まで使用。北海道の森林鉄道由来の客車であることから、[[1980年]]の雨宮21号運転開始時の牽引客車として、丸瀬布町が譲受した。
: '''[[西武5形蒸気機関車]]'''も参照
 
: [[1928年]](昭和3年)製造。[[ドイツ]][[オーレンシュタイン・ウント・コッペル]]社製。[[台湾]]の製糖会社で使用された後、[[1973年]](昭和48年)に[[西武鉄道]]によって日本に輸入され、同鉄道[[西武山口線|山口線]]で[[1977年]](昭和52年)より[[1984年]](昭和59年)5月まで使用。同線の[[新交通システム]]化により引退し、旧[[ユネスコ村駅]]で静態保存の後、[[1993年]](平成5年)10月に丸瀬布森林公園いこいの森に西武31形客車4両と共に譲渡されたもの。[[2014年]]現在、車庫の中で静態保存されている。
: 譲受後は長く赤地に白帯の塗色であったが、[[2004年]]から[[2005年]]にかけて行われた更新修繕時に、同じ北見営林局の留辺蘂営林署温根湯森林鉄道(旧[[留辺蘂町]]・[[上川町]]、[[1961年]]廃止)の客車([[1959年]][[協三工業]]製)塗色にならい、茶とクリームの2色塗り分けに変更した。運材台車や緩急車を併結した、往年の森林鉄道列車を再現した編成で運行される。
; 運材台車・緩急車
: 鋼製運材台車は武利森林鉄道で用いていたもので、[[1956年]](昭和31年)夕張製作所製。1372号と1359号の2台車1組で、実際に伐採した丸太を積載した状態で運行している。また2軸木造緩急車は、運材列車の制動手が添乗するための車両で、森林鉄道廃止後も残存していた1両を[[1983年]]、丸瀬布郷土史研究会が丸瀬布営林署から譲受して丸瀬布町に寄贈したものが車庫に保存されており、この保存車を元に複製した車両が、往年の運材列車を再現するために最後尾に連結されている。
; 井笠鉄道客車第6号形ホハ13、客車第17号形ホハ19
: '''[[井笠鉄道#旧鉄道線]]'''も参照
: [[1925年]](大正14年)、[[日本車輌]]製造の木造客車で、[[井笠鉄道]]([[岡山県]])で使用されていた。ホハ13は井笠鉄道発注車<ref>いこいの森の乗降場に掲出している案内板「岡山県・井笠鉄道で活躍した木造客車」では、車庫内で保管されているホハ18(旧神高ナ19、西武35)の車歴がホハ13の項目に誤って記述されている。</ref>。ホハ19は井原で井笠鉄道と接続していた両備軽便鉄道(高屋線、のち神高鉄道→[[井笠鉄道神辺線]])が発注したナ20で、[[1940年]]の井笠鉄道買収により井笠鉄道に編入され、ホハ19に改番された。
 
: 井笠鉄道廃止後の[[1972年]](昭和47年)に[[西武鉄道]]に譲渡。[[西武山口線|西武鉄道山口線]]で31形客車(ホハ13→31形37、ホハ19→31形36)として[[1984年]](昭和59年)5月まで使用された後、同線の[[新交通システム]]化で廃車となり、[[ユネスコ村]]で保存。[[1993年]](平成5年)10月に5形蒸気機関車532号機と共に丸瀬布森林公園いこいの森に譲渡された。
 
: 新製時は両客車とも車端部に乗降扉および妻面扉を設けた密閉式のデッキ構造であったが、西武鉄道による改造で扉が撤去され開閉式の柵を取り付けたほか、ホハ13は妻面の一方が完全に撤去されて展望車風に改造されており、共にデッキ部については原形を失っている。のち側面窓下の更新工事に合わせて井笠鉄道時代をイメージした塗色に変更され、バス用のステンレス製井笠鉄道社紋を側面に取り付けた。多客時に雨宮21号蒸気機関車に牽引され使用されている。
 
: このほか西武鉄道からは31形35(神高ナ19→井笠客車第17号形ホハ18)および31形38(井笠客車第6号形ホハ14)を譲受しているが、旧ホハ18は西武時代の塗色のまま、車体が老朽損傷した状態で車庫内に保管されている。ホハ14は車体については解体済みで、台車、台枠のみが現存する。
; 西武5形蒸気機関車532号機
; 岩崎レール工業製森林鉄道用小型客車(旧上松運輸営林署B客14号)
: '''[[西武5形蒸気機関車]]'''も参照
: 国内の森林鉄道向け客貨車を数多く手がけていた岩崎レール工業が[[1956年]](昭和31年)に製造した林野庁向け小型客車。北見営林局管内の森林鉄道で使用された後、長野営林局上松運輸営林署の王滝森林鉄道に配転され、上松B客14号として[[1975年]]の同線廃止まで使用。北海道の森林鉄道由来の客車であることから、[[1980年]]の雨宮21号運転開始時の牽引客車として、丸瀬布町が譲受した。
: [[1928年]](昭和3年)製造。[[ドイツ]][[オーレンシュタイン・ウント・コッペル]]社製。[[台湾]]の製糖会社で使用された後、[[1973年]](昭和48年)に[[西武鉄道]]によって日本に輸入され、西武鉄道[[西武山口線|山口線]]で[[1977年]](昭和52年)より[[1984年]](昭和59年)5月まで使用。同線の[[新交通システム]]化により引退し、旧[[ユネスコ村駅]]で静態保存の後、[[1993年]](平成5年)10月に丸瀬布森林公園いこいの森に西武31形客車4両と共に譲渡されたもの。[[2014年]]現在、車庫の中で静態保存されている。
 
: 譲受後は長く赤地に白帯の塗色であったが、[[2004年]]から[[2005年]]にかけて行われた更新修繕時に、同じ北見営林局の留辺蘂営林署温根湯森林鉄道(旧[[留辺蘂町]]・[[上川町]]、[[1961年]]廃止)の客車([[1959年]][[協三工業]]製)塗色にならい、茶とクリームの2色塗り分けに変更した。運材台車や緩急車を併結した、往年の森林鉄道列車を再現した編成で運行される。
; 運材台車・緩急車
: 鋼製運材台車は武利森林鉄道で用いていたもので、[[1956年]](昭和31年)夕張製作所製。1372号と1359号の2台車1組で、実際に伐採した丸太を積載した状態で運行している。また2軸木造緩急車は、運材列車の制動手が添乗するための車両で、森林鉄道廃止後も残存していた1両を[[1983年]]、丸瀬布郷土史研究会が丸瀬布営林署から譲受して丸瀬布町に寄贈したものが車庫に保存されており、この保存車を元に複製した車両が、往年の運材列車を再現するために最後尾に連結されている。
 
=== 郷土資料館 ===