「キャメルクラッチ」の版間の差分

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[[File:Curry Man y Sonjay Dutt.jpg|thumb|250px300px|[[サンジェイ・ダット (プロレスラー)|サンジェイ・ダット]]によるキャメルクラッチ。]]
'''キャメルクラッチ'''(''Camel Clutch'')は、[[プロレス技]]の一種である。[[日本]]名は'''駱駝固め'''(らくだがため)、'''馬乗り固め'''(うまのりがため)。[[メキシコ]]の[[ルチャリブレ]]では'''カバージョ'''と呼称さている<ref name="mick">{{cite web|url=http://www.showapuroresu.com/waza/bronko.htm|title=ネルソン・ロイヤルのテキサス・ブロンコ・バックブリーカー|accessdate=2017-303-27|publisher=ミック博士の昭和プロレス研究室}}</ref>。
 
== 概要 ==
うつ伏せ状態になった対戦相手の背中に乗り、首から顎を掴んで相手が海老反り状になるようにする。技を、かけている様子がまるで[[ラクダ]]に乗って手綱を引いている様に見えることが技の名称の由来である。メキシコの[[ルチャリブレ]]では「'''カバージョ'''(馬乗り固め)」という。背骨、腰、喉にダメージを与える。
うつ伏せの相手の背中に跨ぐように腰を下ろして、相手の顎を両手で掴み、相手の首や背骨を反り上げる。
 
[[中東]]の[[ギミック (プロレス)|ギミック]]のにおいては、[[ザ・シーク]]、[[グレートコシロメフィストバジリ|アイアン・シーク]]、[[アドナン・アル=ケイシー|シーク・アドナン・アル=ケイシー]]、[[スカンドル・アクバ]]、[[コシログレートバジリ|アイアン・シークメフィスト]]、[[マーク・コパーニ|モハメド・ハッサン]]など中東[[ギミック (プロレス)|ギミック]]のレスラーが得意技としていた。[[1983年12月26日]]末、[[WWEニューヨーク]]の[[マディソン・スクエア・ガーデン大会]]で行われた[[WWE王座 (世界ヘビー級)王座|WWFヘビー級選手権]]試合において、挑戦者のアイアン・シークが、この技で王者のを用いて[[ボブ・バックランド]]からTKO勝ちしていた試合が有名である。
 
カウボーイギミックの[[ネルソン・ロイヤル]]は、ラクダを馬に見立て「'''テキサス・ブロンコ・バックブリーカー'''」の名称で使用<ref name="mick"/>。[[スコット・スタイナー]]は、「'''スタイナー・リクライナー'''」と称して使っていた。メキシコの使い手には、[[エル・サント]]や息子の[[エル・イホ・デル・サント]]にも受け継がれている。
ジュニアヘビー級レスラーはタッグマッチで1人がキャメルクラッチを仕掛けた際に、もう1人が助走して相手の顔面に[[ドロップキック#種類|低空式ドロップキック]]を放つを使用している。
 
ジュニアヘビー級レスラーは選手のタッグマッチで1人がは、キャメルクラッチを仕掛けた際に、もう1人が助走パートナー対して走りこんで技をかけられている選手の顔面に[[ドロップキック#種類|低空ドロップキック]]を放つを使用してい動きがよく見られる。
アニメ『[[キン肉マン]]』に登場する[[ラーメンマン]]が得意技としている。
 
漫画などにおいては、『[[キン肉マン]]』、『[[闘将!!拉麺男|闘将!!拉麵男]]』に登場する[[ラーメンマン]]の得意技として描かれている。「機矢滅留・苦落血」という当て字がなされていた。
 
「カバージョ」の考案者は、「[[バックブリーカー#ゴリー・スペシャル|ゴリー・スペシャル]]」の考案者でもある[[ゴリー・ゲレロ]]。
 
== 主な使用者 ==
* [[ザ・シーク]]
* [[グレート・メフィスト]]
* [[ネルソン・ロイヤル]] - '''テキサス・ブロンコ・バックブリーカー'''の名称で使用<ref name="mick"/>。
* [[アドナン・アル=ケイシー|シーク・アドナン・アル=ケイシー]]
* [[スカンドル・アクバ]]
* [[コシロ・バジリ|アイアン・シーク]]
* [[ネルソン・ロイヤル]]
* [[スコット・スタイナー]]
* [[エル・サント]]
* [[エル・イホ・デル・サント]]
* [[ユブラジ・デッシィ|ジンダー・マハル]]
* [[マークスペルコパーニ|モハメド・ハッサデルフィン]]
* [[GOEMON (プロレスラー)|中川浩二]]
* [[柏大五郎]] - '''まっぷたつ'''の名称で使用。
 
== 派生技 ==
=== ローリング・前転式キャメルクラッチ ===
[[File:Scott Steiner in Steiner Recliner 2013.jpg|thumb|250px|スコット・スタイナーによるスタイナー・リクライナー。]]
'''ローリング・キャメルクラッチ'''とも呼ばれる。[[三沢光晴]]のオリジナル技。前転してうつ伏せの相手の上に[[馬乗り]]になってキャメルクラッチに移行する。
[[File:極楽固め.jpg|250px|サムネイル|新崎人生による極楽固め。]]
[[File:Tsukushi Twinkle Star Lock.jpg|thumb|250px|つくしによるトゥインクルスターロック。]]
=== ローリング・キャメルクラッチ ===
[[三沢光晴]]のオリジナル技。前転して、うつ伏せの相手の上に[[馬乗り]]になってキャメルクラッチに移行する。
 
=== クロス式キャメルクラッチ ===
=== 涅槃 ===
[[柴田勝頼]]が若手時代に使用していたオリジナル技。相手の両脚を[[リバース・インディアン・デスロック|デスロック]]状に固めて極めるキャメルクラッチ
[[ミスター雁之助]]が新崎人生との抗争時に極楽固めに対抗して開発したオリジナル技。尻餅をついた相手を[[羽交い締め#フルネルソン|フルネルソン]]の体勢に捕えて、うつ伏せの体勢に反転させて上体を起こして両手で菩薩の手の形で極める。
 
=== ドラゴンパンサー極楽固め ===
[[Fileファイル:極楽固め.jpg|250px300px|サムネイル|新崎人生による極楽固め。]]
[[風間ルミ]]のオリジナル技。相手の上半身を[[裸絞#ドラゴンスリーパー|ドラゴンスリーパー]]の要領で捕らえて極める。
[[新崎人生]]のオリジナル技。相手の両手首を攫み、両腕を相手の首元で交差させて極めるキャメルクラッチ。
 
=== 涅槃 ===
=== スタイナー・リクライナー ===
[[ミスター雁之助]]が新崎人生との抗争時に極楽固めに対抗して開発したオリジナル技。尻餅をついた相手を[[羽交い締め#フルネルソン|フルネルソン]]の体勢に捕えて、そのままうつ伏せの体勢に反転させて上体を起こして両手で菩薩の手の形を作って極めるキャメルクラッチ
[[スコット・スタイナー]]のオリジナル技。自身が前屈に近い状態になり、膝立ち状態の相手の腕と首をロックするような形で極める。
 
=== 極楽固めドラゴンクラッチ ===
[[新崎人生ブランドン・シルベストリー|ロウ・キー]]のオリジナル技。相手[[裸絞#派生技|ドラゴンスリーパー]]両手形で首を攫み、両腕を相手の首元で交差させて極めるキャメルクラッチ
 
=== トゥインロス式キャメクラスターロ ===
[[File:Tsukushi Twinkle Star Lock.jpg|thumb|250px300px|つくしによるトゥインクルスターロック]]
[[柴田勝頼]]のオリジナル技。相手の両脚を[[リバース・インディアン・デスロック|デスロック]]状に固めて極める。
[[つくし (プロレスラー)|つくし]]のオリジナル技。腕ではなく足を使って極めるキャメルクラッチ
 
=== レッドインク ===
: [[オカダ・カズチカ]]のオリジナル技。相手の両足をクロスさせてから極めるキャメルクラッチ
 
=== 9469 ===
: 読みは「クシロック」。[[KUSHIDA]]のオリジナル技。相手を[[浮固]]の要領で相手の背中に膝を押し当ててから極めるキャメルクラッチ
 
=== 凶器使用型 ===
=== トゥインクルスターロック ===
: [[フロンティア・マーシャルアーツ・レスリング|FMW]]全盛期に主にユニット「猛毒隊」のメンバーが使用。通常のキャメルクラッチに入る前にセコンドが[[凶器 (プロレス)|凶器]]を手渡して、それを手に持ったままキャメルクラッチを決めて凶器を相手の額に押し付ける。もちろん、反則のため5カウントの対象となるがカウント4の手前でブレイクすることにより、延々と続けることができる。
[[つくし (プロレスラー)|つくし]]のオリジナル技。腕ではなく足を使って極める。
 
== 脚注 ==