「ユークリッド幾何学」の版間の差分

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'''ユークリッド幾何学'''(ユークリッドきかがく、{{lang-en-short|Euclidean geometry}})は、[[幾何学]]体系の一つであり、[[古代エジプト]]の[[古代ギリシア|ギリシア系]]・[[哲学者]]である[[エウクレイデス]](ユークリッド)の著書『[[ユークリッド原論|原論]]』に由来する。詳しい説明は『[[ユークリッド原論]]』の記事にある。
 
== 概要 ==
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* 次に一連の[[公理]]を述べ、公理系を確立する
* そしてそれらの上に500あまりの[[定理]]を証明する。
という現代[[数学]]に近い形式をとっており、完成されたものであったので、それ以降の多くの幾何学者はこの体系の上に研究を進めた。[[ヨーロッパ]]では重要な[[教養]]の一つと考えられていたものである。
 
こうして基礎づけられ発展した体系は、[[エウクレイデス]](英名:{{En|Euclid}} ユークリッド)に因んでユークリッド幾何学と呼ばれるようになった。
 
現代的観点からは公理系に若干の不備もあり、「現代数学の父」[[ダフィット・ヒルベルト]]がより厳密に体系化している。({{仮リンク|ヒルベルトの公理|en|Hilbert's axioms}})
 
ユークリッド幾何学は、うなれば直感的に納得できる[[ユークリッド空間|空間]]の在り方に基づく幾何学である。[[直線]]はどこまでも伸ばせるはずであるし、[[平面]]は本来はどこまでも果てのないものが想像できるし、どこまでも平らな面があるはずであった。また、[[平行線]]はどこまでも平行に伸びることが想定された。それは、現実世界の在り方として、当然そうであると言う前提であった。
 
ユークリッド幾何学は永にわたって「唯一の幾何学」であったが、『原論』の[[平行線公準|第5公準(平行線公準)]]に対する疑問から始まった研究の流れは[[19世紀]]に至ってついに[[非ユークリッド幾何学]]を生んだ。
 
ユークリッド幾何学と非ユークリッド幾何学は一方が正しく他方が間違っているというような性質のものではなく、単に独立した別個のものである。「平面や歪みのない空間の図形の性質を探求する」のがユークリッド幾何学であり、「曲面や歪んだ空間の図形を探求する」のが非ユークリッド幾何学である。