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[[File:Alfred Rethel 002.jpg|thumb|200px|ネメシス]]
[[File:Nemesis Getty Villa 96.AA.43.jpg|thumb|200px|古代彫刻のネメシス]]
'''ネメシス'''({{lang-grc-short|'''Νέμεσις''', ''Nemesis''}})は、[[ギリシア神話]]に登場する[[女神]]である。人間が神に働く無礼([[ヒュブリス]])に対する、神の憤りと罰の擬人化である。ネメシスの語は元来は「義憤」の意であるが、よく「復讐」と間違えられる(訳しにくい語である)。擬人化による成立のため、成立は比較的遅く、その神話は少ない。主に有翼の女性として表される。
 
[[ヘーシオドス]]の『[[神統記]]』では[[ニュクス]](夜)の娘とされる。[[ゼウス]]はネメシスと交わろうとしたが、ネメシスはいろいろに姿を変えて逃げ、ネメシスが[[ガチョウ]]に変じたところゼウスは[[白鳥]]となってついに交わり、女神は卵を生んだ。この卵を羊飼いが見つけて[[スパルタ]]の王妃[[レーダー (ギリシア神話)|レーダー]]に与え、これから[[ヘレネー]]と[[ディオスクーロイ]]が生まれたとされる。ただしゼウスがこのとき白鳥となって交わったのはレーダーであるという伝承もある。