「日本食品標準成分表」の版間の差分

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日本食品標準成分表は(最新のデータを用いて)”国民が日常摂取する食品の成分を明らかにする”(七訂より)のが目的であり、各訂間の比較は全く考慮していない。測定技術の進歩や、昔は旬だけだったのが、現在は通年流通することによる変化<ref>{{Cite journal|last=辻村|author=|first=卓|last2=小松原|first2=晴美|last3=荒井|first3=京子|last4=福田|first4=知子|year=|date=1997|title=出回り期が長い食用植物のビタミンおよびミネラル含有量の通年成分変化〔1〕|url=https://ci.nii.ac.jp/naid/110002849805|journal=ビタミン|volume=71|issue=2|page=|pages=67–74|doi=10.20632/vso.71.2_67}}</ref><ref>{{Cite journal|last=辻村|author=|first=卓|last2=日笠|first2=志津|last3=荒井|first3=京子|year=|date=1998|title=出回り期が長い食用植物のビタミンおよびミネラル含有量の通年成分変化[2]|url=https://ci.nii.ac.jp/naid/110002843453|journal=ビタミン|volume=72|issue=11|page=|pages=613–617|doi=10.20632/vso.72.11_613}}</ref>(旬を外れると栄養価が低下することがある。特にほうれん草のビタミンCは顕著であるため、夏と冬の値も記載されている。)、品種の変化、名目は同じでも栄養素や食品の中身が変わっている、その他、様々な理由で、見かけ上、栄養価が低下したように見えることがある。こうした長期にわたる数値を比較する際は、様々な注意が必要であり、「急激に大きな変化があった時は注意が必要で、本当に変化したのか、 見かけ上変わったかを見極める必要がある。」と注意を書いている人もいる<ref name=":1">{{Cite journal|author=村田 容常|month=|year=2014|date=2014-7-4|title=数値からみた食生活の変化 国民健康・栄養調査に基づいて|url=https://teapot.lib.ocha.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=38072&item_no=1&page_id=64&block_id=115|journal=研究紀要 / お茶の水女子大学附属高等学校|volume=59|page=1 -12|ISSN=13405934}}</ref>。ちなみに、ニンジンの場合、在来種([[金時にんじん|きんとき]])より、現在主流の品種([[西洋人参]])の方が、カロテンが豊富である。又、現在、ニンジンは在来種(きんとき)を別記しているが、版により、西洋人参(濃橙色)を別記している。
 
* 初訂は、測定技術の問題もあるが、そもそも、データそのものが乏しい。改訂は初訂のわずか4年後に発行されたものであるが、初訂のデータに、その後収集されたデータを追加したものである。データを十分に集めることができなかったことも記載されている。その際、無機質(鉄とリン)が初訂と大きく異なることが明記されている<ref>{{Cite web|url=https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000026847.pdf|title=[PDF]日本の食品成分表からみた食品の特徴(PDF:733KB)|accessdate=2018/09/08|author=渡邊智子|publisher=}}</ref>。戦前の食品成分表では鉄含量は、Fe<sub>2</sub>O<sub>3</sub> として記載されていたが、現在は Fe として表されている<ref name=":1" />。鉄の値を初訂と現在の値とを比較していることも多い<ref name=":0" />。
 
* ビタミンCは、測定技術の進歩により測定データが低くなる為、ビタミンCの減少は、測定技術の進歩で説明できることも多い<ref>{{Cite journal|last=小島|author=|first=彩子|last2=佐藤|first2=陽子|last3=橋本|first3=洋子|last4=中西|first4=朋子|last5=梅垣|first5=敬三|year=|date=2010|title=日本食品標準成分表の改訂に伴う野菜中のビタミンC収載値の変動に対する分析法の影響|url=https://doi.org/10.5264/eiyogakuzashi.68.141|journal=栄養学雑誌|volume=68|issue=2|page=|pages=141–145|language=ja|doi=10.5264/eiyogakuzashi.68.141|issn=1883-7921}}</ref>。