「シュビムワーゲン」の版間の差分

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Kurirai1 (会話 | 投稿記録)
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設計上、キューベルワーゲンとの最も大きな違いは、[[四輪駆動]]となったことであり、エンジンは強化された1,131cc(24.5馬力)の水平対向型エンジンとなった。その他にも、バスタブのような車台構造、車体後部には、着脱式の3枚翼のスクリューとそれを駆動させるエンジンと繋がった[[シャフト]]が装備されており、使用しない際は上に跳ね上げているが、使用の際には、それを下に降ろし、単純な[[軸継手|カップリング]]によりシャフトと連結される機構となっており、スクリューによる水上推進では、10km/hでの航行を可能にしている。
 
1940年9月には最初の試作車が完成し、11月に3輌が初めて陸軍に引き渡された。ポルシェと軍により、[[1941年]]まで、[[シュヴァルツヴァルト]]や[[チロル]]、[[バルカン半島]]などで実用試験が行われた結果、水陸両用車としての車体安定性や走破性が不十分である事が明らかになった。また、[[武装親衛隊]]の[[オートバイ]]歩兵大隊で使用している[[サイドカー]]をこの水陸両用車と置き換えたい[[親衛隊作戦本部]]からの要請もあり、整備性や不整地走破性の向上を計った改良型'''Typ 166'''が設計され、1941年8月にその試作車が製作された。Typ 128の軸距(ホイールベース)はキューベルワーゲン同様240cmであったが、Typ 166では200cmに短縮され、車体長は37.5cm、車体幅は14cmコンパクト化された。[[1942年]]春から先行量産車によるテストが重ねられた後、同年秋から部隊配備に向けて本格的な量産が開始された。
 
制式名称は'''Leichter Personenkraftwagen K2s (4x4) Volkswagen Typ 166'''「軽乗用自動車K2s(4輪駆動)フォルクスワーゲン166型」で、その水陸両用能力から「シュヴィムワーゲン」Schwimmwagen(英:Swim car、泳ぐ車)または「シュヴィマー」Schwimmer(英:Swimmer、泳ぐ人・水泳選手)と呼ばれた。