「ペドロ・カルデロン・デ・ラ・バルカ」の版間の差分

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『当世コメディア新作法』などでロペ・デ・ベガの提唱した「新しい演劇」(三幕、二重プロット、悲喜劇、王侯貴族と平民の混在、名誉と信仰のテーマ)を継いでいるが、カルデロンはさらに、修辞を駆使した、緻密で哲学的な独自の作風を築き上げた。
 
生涯に約120本の喜劇と約80編の聖体神秘劇を書いたと言われ、幕間劇や[[笑劇]]なども数十篇残している。名誉(オノール ''honor'')をテーマにした劇(『名誉の医者』)、いわゆる「マントと剣」のコメディア(『淑女「ドゥエンテ」』)、歴史を題材にした[[喜劇]]・コメディア]](『サラメアの司法官』 ''El alcalde de Zalamea'')、また、現世の移ろいやすさと信仰の重要性をテーマとした哲学劇(『人生は夢』 ''La vida es sueño'')、宗教劇(『驚異の魔術師』、『不屈の王子』)、ギリシア・ローマ神話を下敷とした神話劇(『エコーとナルキッソス』)など、創作の幅は極めて多岐にわたっている。代表作である『人生は夢』 はコメディアと神秘劇の両方が存在する。
 
ドイツでは[[ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ|ゲーテ]]をはじめとする[[ロマン主義]]の詩人や、[[フーゴ・フォン・ホーフマンスタール|ホフマンスタール]]や[[ヴァルター・ベンヤミン|ベンヤミン]]らもカルデロンを好んだ。
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*[[高橋正武]]訳 『人の世は夢 サラメアの村長』 [[岩波文庫]]、1978年 
*マックス・コメレル [[岡部仁]]訳 『カルデロンの芸術』 [[法政大学出版局]]、1989年
 
 
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